2010年6月14日月曜日

有名になる前から好きだったんだ!

有名になる前から好きだったんだ! って主張したくなることってありませんか。僕はあります。いくつかあるんですが、そのひとつが、志方あきこさんという女性シンガーソングライターの存在です。

志方あきこさんは、多重録音によるコーラスワークと民族音楽風の楽曲でしられるシンガーソングライターです。有名なところだと「うみねこのなく頃に」の主題歌を手がけていらっしゃいます。彼女の音楽を聞いたことのないかたは、ぜひ聞いてみてください。これはわりと初期の方に発表された彼女の代表曲「MARE」です。


僕がはじめて志方さんを知ったとき、志方さんはWEB素材としてmidiファイルを頒布している音楽素材サイトのオーナーでした。いまでもその素材配信は残っていますが。いま志方さんの公式ウェブサイトであるVagrancyは、昔は音楽素材の頒布をおこなっている素材サイトだったのです。

当時はテキストサイト全盛期で、僕も実はちまちまとウェブサイトを作っていました。僕がHTMLだのCSSだのを勉強したのは、実はそのころです。まあ、そんな話はどうでもよくて、要はそんなに昔からこの人のことを知っていたんだよ! と主張したいわけです。

僕は志方さんの音楽を知るなり、すぐに気にいって、自分のつくっていたテキストサイトを表示するとその音楽が流れるようにしました。昔はよくありましたよね、開くと音楽が流れるウェブサイト。まあ、一部にはいまでも存在しているんですが。初期に頒布されていたのはいわゆるオルゴールタイプのmidiファイルで、すごくシンプルなものではあったのですが、それでもそれだけで十分に聴きごたえのあるものばかりで、夜中にひとりで染みいるように聴きこんでいました。

http://www.vagrancy.jp/other/material/sozai/sozai_2.htm
これの「NOTTE」とかが超好きでした。

志方さんは素材サイトの活況とともに、MP3による楽曲を発表しはじめ、自主制作によるCDの発売をはじめました。このとき、僕はまだ中学生。ものすごくCDが欲しくて、なんとか手に入れるすべはないかと、志方さんの通販サイトと毎晩のようににらめっこをしていました。当時、インターネットで物を購入するなんてことはまだ当たり前のことではなく、親を説得できなかった僕は泣く泣くCDを諦めたのでした。結局手にいれたのは、上京してからのことです。

そんな志方さんがいまやプロとして音楽で活動していらっしゃる。当時は、想像だにしませんでした。僕にとってこの志方さんの軌跡は「インターネットからプロが生まれた」のをみたはじめてのケースでした。

今やニコニコ動画など、インターネット発のアーティストなどは珍しくもなんともありません。しかし、僕がまだ中学生の頃、それはまだ身近にある話ではありませんでした。だからかえって、僕は未知の才能を自分ひとりで探し当てたような錯覚を味わっていました。