2010年7月1日木曜日

実用的なことが同時に美しい

先日、ゲイバーでとある年配のゲイの友人に「まさひろくんはゲイゲイしい服装とか、あんまりしないよね」と言われました。実際の僕がゲイゲイしいのかどうかはおいとくとして、そのかたにはそのようにみえたようです。ゲイのステレオタイプな服装や格好だとかいうのは確かにあります。そしてそれを「イカホモ」なんてよんだりもするわけです。

まあ僕は、おしゃれでは全くないと思いますが、僕なりに、自分にフィットするような服を着るようにしています。どうしてもずぼらな性分があるので、自分でもひどい格好をしてしまっていると思えるような時も結構ありますけどね……。やたらぴちぴちだったりとか。

ところで、実を言うと、最近はもう服のほとんどがユニクロです。このブログを書いている今なんて、カバン以外のすべてがユニクロです。靴も、靴下も、ジーンズも、シャツも、下着までも。

先日、ゲイバーに同年代のゲイの友だち4人で飲みに行ったときのこと。その友だち3人ともが、今着てるシャツユニクロだし、ジーンズもユニクロだよ、と言っていて驚きました。あまり気づかなかったけれど、ユニクロを愛するゲイは僕だけではなかったのです。着やすいし、着心地いいし、シンプルでデザインもいいし。

それに蒸し暑いこの季節。ユニクロの商品につけられている「DRY」や「COOL」という文字は本当に魅力的です。

ユニクロが僕は好きです。かつてユニクロは、安かろう悪かろうと言われて、よくない、ダサいファッションの代名詞でした。しかし、いまやその風潮は変わりつつあると思います。安くて、実用的で、そしてちゃんとデザインされています。そのシンプルなカジュアルウェアは、カラーも豊富で、組み合わせの種類も豊富です。

女性用下着のデザイナーとして知られる鴨居羊子さんは、カラフルでかつ機能的なナイロン素材のランジェリーを開発したことで知られています。身体にまといつくような不快をとりのぞき、動きやすいかたちのショーツなどもつくっているのだそうです。彼女は、当時主流として使われていたメリヤス製の下着に対して、このように書いています。

「実用的なことが同時に美しいというわけにはゆかんもんだろうか?」

実用的なことが同時に美しい。

まあ、美しいというのはおしゃれと同義ではありませんが……。

ただ、まさにこの言葉なんかは、ユニクロの製品の核をついた言葉だと思います。そして、これを実践する製品を開発し続けている企業こそ、僕はこれからのビジネスをひっぱっていける企業であると思います。例えば、Appleのハードウェアやユーザインタフェース、グンゼのBODY WILDなんかもその条件を満たしていますね。

さらにいえば、ここに共通するのは、もうひとつ、なにかの価値観を転換させる、ということかもしれません。