2010年10月13日水曜日

過去の価値を軽んじる未来を Facebook-Google-twitterがつくる世の中へ

いつの話かは明かしませんが、つい最近の話ではなく、しばらく前の話です。僕の大事な友人が、憔悴した怒りと、それをぶつける余地の無さに、ひどく落胆していました。


聞けば、そいつの友人が逮捕されたとのこと。事件の概要、罪状、それらを僕はインターネットのニュースで把握することができました。話を聞けば、逮捕された彼をバッシングするまとめサイトまで複数現れていたようでした。

それらのサイトにアクセスしなくとも、わかりました。品性のかけらもない、ひどい罵倒と晒しと逮捕された彼にまつわる情報への悪意あるストーキングが行われていることが。僕は、そんなもののPV(ページビュー)に貢献したくはありませんでした。友人をとりまいている事態を軽く把握できたところで、僕はウィンドウを閉じました。僕の友人はひどく落ち込んでいました。

あまりにむごいと思いました。

あくまで、僕の受け止めた次第であり、僕が僕の友人を大きく信頼しているという「ひいき」はあるかもしれません。

しかし、その事件に対する報道は一方的で、逮捕された彼の罪もまだ確定したわけではなく、僕は彼に酌量の余地があると思いました。彼を直接知っているその僕の友人は、彼は確かに軽薄なところはあるかもしれないけれど、本当にいいやつだと、言いました。僕はそれを信じました。

ネットで彼へのバッシングが加熱した理由には、彼が持つ立場・地位・学歴・人柄・容姿など、彼の属性にたいする、やっかみや嫌悪感があったと思います。それは僕が見る限り、明らかなものでした。それはいわゆる「メシウマ」でした。

むごい。本当にむごいと感じました。

逮捕された彼はまだ若く、人生もこれからというときです。名を挙げてやろうという気概にあふれていたにもかかわらず、逮捕で実名を報道され、地位を追われました。

逮捕されただけならば、まだ良かった。逮捕されることそれだけなら、納得のいく罰だったかもしれません。

実名をさらされてしまった。彼の名前を検索した時の画面はほんとうにひどいことになってしまった。彼がそれまでインターネットで発信していたものは、犯罪者の情報として、死体にむらがる獣がするかのように、ついばまれ、食い荒らされていました。

僕はGoogleが好きだけれど、こういうときには、とても憎たらしくなります。

Wired Visionの記事を、以下に引用します。(強調は引用者によります)

若いときは間違いをするし、愚かなこともするものだ」と、オバマ大統領は昨年9月、バージニア州の高校生に向けて語った。「Facebookに書く内容には注意しよう。YouTubeの時代には、何か行動したことによって、後の人生で足を引っ張られることがあり得るからだ」

オバマ大統領は正しい。オンラインに掲載された内容が何であれ、それはあなたを永遠に脅かす。われわれには「成長の余地」が必要であるにもかかわらずだ。

『Facebook』を使わない6つの理由 | WIRED VISION 『Facebook』を使わない6つの理由 | WIRED VISION

逮捕された彼に自由が戻ってきたとき、彼は自分に対するネットでの評判がとりかえしのつかないほど、貶められていることに気づくだろうと思います。

……。

僕はあらゆる情報が蓄積され、それにひとびとがアクセス出来るインターネットを、基本的には支持しています。僕が、テレビなどではなかなか得ることができなかった、同性愛に対する肯定的な言葉を得ることが出来たのは、インターネットのおかげです。

だから僕はGoogleを支持しています。

そして、実名、あるいは個人を特定できるなんらかの名前や、所属に対する信頼性が付与された情報によって、信頼度と価値の高い情報ネットワークが形成されることを支持しています。僕は、こうして自分のことを明らかにして発言をすることが、たとえばこの記事で、カミングアウトの悩みを抱える若いゲイの彼にアドバイスをすることができたように、意味のあることだと思っています。

だから僕はFacebookを支持しています。

けれど、僕は、その大好きなGoogleとFacebookにはぜひ、twitterが力強く提示している、あるひとつの価値観を大事にして欲しいのです。

それは「過去の価値を軽んじる」という考えかたです。"The Super Fresh Web(超新鮮なウェブ)" だとか "The Real Time Web" とか呼ばれるウェブのありかたです。

日本でも、つい先日から爆発的に流行を始めたFacebookについて。

多くのギーク、そしてそれに続いたネットユーザーたちが、それが登場した2年前とは、うってかわってFacebookを楽しんでいるのには、いくつかの理由があると思います。

けれど、その中でも僕は、Facebookが、限りなく新鮮で「たった今」の情報を力強くプッシュしてくれる、そのことが、とても大きな理由だと思っています。

Facebook、Google、Twitter、きっとこれらのウェブサービス、企業は、僕たちの未来を大きく変えていくと思います。僕は、過去の汚点に負けることなく、若者が再挑戦できる未来を願います。