2010年12月3日金曜日

宇多田ヒカル"SINGLE COLLECTION VOL.2"の「Show Me Love (Not A Dream) 」は同性愛の歌ではないか

待ちに待った宇多田ヒカルのニュー・アルバム。シングル・コレクション2の新曲をみなさんはもう聞きましたか?


おそらくダントツで「Goodbye Happiness」の評価が高いだろうと思われる今作。なのですが、今日取りあげたいのは、おそらく宇多田ファンの中でも「意味」について、最も意見が待たれる楽曲。

DISC2の2曲目に収録されている ” Show me Love (Not a Dream)” 。

実は僕はこれ「一歩ふみだすことが出来ない同性愛者」に向けて、つくられた曲なのではないかと推測・解釈しているのです。

過去にも歌詞に ”gay parade” を織り込んだり、「ぼくのくま」に登場するくまのキャラクターにゲイであるという設定をつけたりするなど、同性愛に対する理解や関心をその活動の中で明らかにしてきた宇多田ヒカル。

この曲が同性愛者を歌っていると感じるのはなぜか。楽曲の中で繰り返される ”Inside my lavender dreams” というフレーズがキーポイントです。

実はこのラヴェンダーは同性愛を象徴する色とされています。ニューヨークのエンパイアステートビルは毎年6月にラヴェンダー色にライトアップされるそうですが、これも「LGBTプライド週間」にあわせてのものだそう。

そこでこんな海外のニュース記事を見つけました。

Reframing The 'Gay Choice' Debate
http://ilga.org/ilga/en/article/mFsHrPb1z8

この記事の一節を引用します。

Being gay and having lived the lavender dream, I can say with certainty that being gay is a completely natural, biological thing. It's not a choice. Period.

訳)ゲイであることとそのラベンダー色の夢を生きてきて、私は確信を持って「ゲイであること」は完全に自然で、生物学上のことだと言える。それは選択ではない。以上。

僕は残念ながら英語話者ではないために、実際に「lavender dream」がどういう意味をもつコトバなのか、ここから推測するしかありません。しかし、この文章からなんとなく、意味がとらえられると思うのです。

これを踏まえて、歌詞を見ていくと、僕にはこれが「同性愛者の世界に一歩踏み出すことを躊躇しているひと」について歌った曲であるように感じられてくるのです。

Show Me Love (Not A Dream) 宇多田ヒカル 歌詞情報 - goo 音楽
Show Me Love (Not A Dream) 宇多田ヒカル 歌詞情報 - goo 音楽

なにはともあれ、まずは曲を聞きながら歌詞を読んでみてください。

押さえ込んだそれは消えず……。

あとこんな記事も過去に書いているのでもしよければ読んでください。
ポーの「大鴉」を題材にとった、Utada「Kremlin Dusk」を聴く。 ー 男色系男子 ポーの"大鴉"を題材にとった、Utada「Kremlin Dusk」を聴く。 ー 男色系男子



宇多田ヒカル
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2010-11-24