2011年2月8日火曜日

先を生きてる大人たち、味方宣言しませんか。

歌川たいじさんという漫画ブログを書いているゲイのブロガーさんがいます。漫画ブログは集英社から1冊、それからチャリティでも1冊、本になっているので、ブロガーさんというよりは漫画家さんといっていいのかな?

うたがわさんとは僕も面識があります。うたがわさんのブログでは、うたがわさんとパートナーとして長年お付き合いをしている「ツレちゃん」とのくらし、日々の生活の中でおきる喜怒哀楽の毎日が表現されています。マンガで。

ほぼ毎日0時に更新されるマンガを、僕もずーっとぜんぶ読んでいて、毎日の楽しみにしています。書籍化した時も、どちらも購入し、どちらも本人からサインまでしてもらった大ファンなのです。

きっと面白いので、ぜひ読んでほしい。

【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です
http://ameblo.jp/qm080952/

僕のブログは僕のゲイでないともだちもたくさん読んでくれているはず(というよりも僕のブログはゲイブログのわりに、ゲイ以外の読者が圧倒的に多いです)。

が、僕は普段2丁目に遊びに行きまくっているわりに、ゲイの世界についての話をそんなに多くは書いてないんですね。むしろ食べものとビジネスの話が、このブログだと多い。

うたがわさんのブログを読めば、普段、僕のようなゲイがどんな世界で生きているのかも、なんとなく分かってもらえるのではないかとも思います。ぜひ読んでみて。

さて今日の本題は、そのうたがわさんがたちあげた、とあるプロジェクトのことです。

ぜひ、心に余裕のあるおとなたちに、協力してほしいプロジェクトです。

このブログを読んでくれているひと、そして普段の僕を直接知っているひと。

いまの僕が、ゲイであるといういきかたを隠さず、否定せずに生きていることは知っていると思うのです。でも、自分が「男が好きな人間」であることを悩んだり、考えたりした時期は、僕にもありました。

中学生、高校生という多感な時期に、周囲と自分が違うことにはやはり迷いました。ノストラダムスで世界がほろびてしまえばいいなんてことを考えたこともあったし。

うたがわさんは、そんな中学生、高校生の手元に、大人たちからのメッセージを届けるプロジェクトをたちあげたのです。

それが「君のままでいい.jp」。

官製はがきに書いた大人たちの手書きのメッセージ。そのはがきのメッセージを集めて、そのメッセージを中学生や高校生の手元に届けようというこころみです。

中学生、高校生のころにこんなメッセージを、手渡されて読んでいたら、きっとゲイの男の子も、レズビアンの女の子も、自分の性別に悩む子も、自分の人生の道すじに勇気を持つことができるんじゃないか。そう思うのです。

僕は中学生のころ、学校の図書室で「養子縁組」の本をみつけて読んでいました。

それは、女性とセックスをすることがあまりに想像できなかったので、ゲイであることを隠し通して、将来もし誰かと結婚するようなことがあったときに、子どもをどこかからもらってくることはできないだろうか、と考えたからでした。

ずっと嘘をつき続けるために、ずっと隠し続けなきゃいけないと思って、そんな本を探して読んでいた。それ、中学生のときのことです。中学生が、そんなことをしていた。

でも、僕はひとより運が良かったと思います。

人一倍の好奇心があって、周囲の大人たちに、いろんな情報を自分でたぐりよせる方法をまなぶことができました。ゲイの自分がどうやって生きていけばいいのか、生き残っていけばいいのか、僕は学びながら戦ってくることができました。

僕は運良くここまでやってこれた。運が良かった。

そしていまは、ゲイだけじゃない、ノンケだって本当にたくさん悩んだりして生きている、ってこともわかるようになった。みんな大人だって社会の中でつらいこといっぱいあるし、僕の周りにいるみんな、どんなことを考えて生きているんだろうって考えるようになった。

成長したな~、って自分でもそこに関しては思うんです。

けど、でも、そんな余裕なんかなくて、もう死ぬほど心をいためている中学生や高校生が、世の中には、ほんとうにいーーっぱい、いーーっぱいいることが、僕には想像できます。

いま人気の芸人さん・楽しんごちゃん。彼が今月の4日、「中居正広の金スマ波乱万丈SP」に出演し、その波乱の生涯を明かしました。

中学1年生のとき、男子への興味を自覚して、そして乙女のような男の子になっていったという楽しんごちゃん。それが気持ち悪いという理由で、机への落書きにはじまり、金銭の要求までされていじめられたのだそうです。

焼却炉で焼かれた鉄パイプを胸に当てられ、その火傷は15年たったいまでも彼の胸にのこっているといいます。自殺未遂まで起こしたという彼。

やさしかった彼は両親が大好きでで、いじめられていることを、ずっと言えなかったんだそうです。両親を悲しませたくないという思いで、耐え続けたんでしょう。

「つらかった」と涙を流した楽しんごちゃん。それがこうやって、多くのひとの前で伝えられるようになるまで、ここまでかかった。僕は涙が止まりませんでした。そして彼をほんとうに尊敬しました。

彼のこの話は、きっとこれを見ていた日本中の多くの中学生と高校生、同じように辛い思いやせつない思いを抱える彼らに、きっと勇気を与えたと思います。

つらいおもい。

それが君だけのものでないことを、それを受け止めるひとびとがいることを、たぶんしらない。そういう中学生や高校生が、きっとまだ世の中にはたくさんいます。

そして痛みを抱えているならば、その痛みを、やわらげることばを、大人の僕たちは伝えてあげることができるはずだと思います。

実は、世の中には、そういうメッセージが本当はあんなところやこんなところにある。同性愛者のための本もあるし、NHKの番組だってあります。僕のブログだってそういうメッセージのひとつになればと、そう思っています。

だけれど、たぶん、そういうメッセージを見つける力をもっていない子たちも、きっといると思います。目の前のことにいっぱいいっぱいだったり、他の方向を向いてしまっていたりして、見逃してしまうこともきっとたくさんある。

僕が大事だと思うのは、そういうメッセージを、いろんなところに、手の届きそうなところを考えて、増やしつづけることだと思うんです。

そう、なかなか染みこんでくるまでに、時間がかかるような、がちがちのハートをつくりあげてしまうような子だっていると思います。

そんななかで、特に「自分の性にゆらぐ」中学生や高校生に、うたがわさんは、おとなたちからのメッセージを届けようと言っています。

このメッセージを書いたひとはみんなキミの味方なんだよ、という思いを込めて。

僕は特に「63歳のゲイの男性」からのメッセージにとても感動したんです。

この幸せをあきらめずにやってきて本当によかった」とかたる彼のメッセージ。僕たちの世代や、そして僕たちよりももっと若い世代は、どんなに彼の言葉に勇気づけられるでしょう。

僕はこのブログを読んでくれている、そして、自分の性にゆらぐ中学生や高校生の若く未来のある子どもたちを思う、すべてのおとなたちにお願いがあります。

ノンケでもいい、ゲイでもいい、どんな性でもいい。人のことを思いやる余裕ができてきた大人たちに。

自分の性にゆらぐ中学生や高校生に、激励のメッセージを書きませんか。

僕は、わたしは、悩むきみたちの味方になると、味方宣言しませんか。

幸せになれる未来を教える先生になりませんか。

君のままでいい.jp 大人からのメッセージ
メッセージの送り方は上記のリンク先に書いてあります。

そんな思いで、日々、心が揺らいじゃう?
でもね、自分てけっこう、ゆっくりわかっていくんだよ。
そして、ストレートでもゲイでもレズビアンでも、
本当の性別が違っていても、
すばらしい人生を、ちゃんと歩いていける。

僕もちょうど昨日、書いた紙を直接うたがわさんに手渡ししてきました。今この記事を書いているいまはまだ掲載されていないけれど、そのうち掲載されるのではないかと思います。

僕がなんと書いたかは、掲載されたらリンク先のウェブサイトで読んでください。



以下はうたがわさんが書いた「じりラブ」という漫画です。おすすめです。

うたぐわ
集英社
発売日:2010-02-26

ブクログのレビュー

amazonで予約注文し、届いたその日に読み終えて、
その日は枕に顔をうずめて泣いた。

めちゃめちゃ面白いんですよ。
ほんと笑えるんですよ。

でも、涙もぼろぼろこぼれて止まんなくって。
なんでなんでしょうね。

みんなに読んで欲しい。