2011年3月7日月曜日

「ちはやふる」で返り咲け

「ちはやふる」という僕のだいすきなマンガがあります。


末次由紀さんという漫画家が2007年から連載している超人気漫画で、競技かるたを題材にした素晴らしい少女漫画です。ひとがみつけた、たったひとつのものに傾ける情熱を奮い起こしてくれるそのストーリー構成。僕も毎回買って読むたびに胸を打ち震わせる、清冽で人の感情のうるおいにみちた作品です。

しかし、末次由紀さんは、過去に過ちを犯したことがありました。盗作問題です。

彼女は、盗作問題を暴かれ、バッシングされ、一度表舞台を退きました。

その一度表舞台を退いた彼女が、心気を改め、人々を納得させる作品を引っさげて復帰したのが「ちはやふる」なのです。

この作品は「このマンガがすごい!」の1位を獲得し、第2回のマンガ大賞を受賞し、いまは11巻まで続いている大人気漫画です。

ちはやふるは神を導く枕詞で、その意味はいきおいはげしい様。百人一首で在原業平朝臣がうたう「ちはやふる~」の歌は、こんな意味。

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
竜田川の水の面まるで紅のしぼり染め、紅葉の錦の唐くれない、神代にもこんな美しさがあったとは聞いたこともない。なんとみごとな美しさ。

美しい赤みを帯びた表紙で返り咲いた、そんな末次由紀さんという作家にふさわしいタイトルです。