2011年4月1日金曜日

お酒のことを勉強するよその2:エリクサーを飲みたい

エリクサー。ファイナルファンタジーをプレイしたことがある人なら、ご存知、エリクサー。まあ、僕はずーっとドラクエ派だったのですが。

お酒のことを勉強しようと、リキュールについていろいろ調べていたんですが、その過程で、なんと、リキュールの語源がエリクサーだったことを知りました。知ってました?

それも、元をたどると「錬金術師」が「薬草」をつかって「賢者の石」をもとめて「生命の水」をつくりだしたのがはじめなのだと! なんというファンタジーの世界。

いやこれマジな話で、中世11世紀ごろ、錬金術師が賢者の石を精錬する過程で、偶然にも蒸留酒の製法をあみだし、その過程で作られたその液体を「生命の水」と呼ぶようになったのがはじめなのだそうです。

その生命の水に、様々な薬草の有効成分を加える錬金術師があらわれはじめて、「生命の水」に「薬草」を加えたものが、「エリクシル」と呼ばれるように。それがリキュールの祖先だそう。錬金術師の中にアルノー・ド・ヴィルヌーヴというひとがいて、この人が薬酒としてのリキュールをつくった記録がのこっているみたい。錬金術師でアルと聞くと、アルフォンスいやなんでもないです。

リキュールの定義というのは今では国ごとに違っていて、それは酒税法の関係とかだったりするのですが、個人的にはフランスの定義がいちばん分かりやすいなと。

『草根木皮、果実、果皮、花、穀物などをアルコールの中に煎じるか、または浸漬した液体、あるいはその液体を蒸留した液体、またはそれぞれを調合した液体であって、砂糖などで甘みが加えられ、アルコール分が15%以上のモノを言う。』

これがフランスの定義。まあ、これは日本の定義とは少し違うみたいなのですが……。

さて、いろんなリキュールの発祥を調べながら、これは飲んでみたいかも! と思ったお酒がありました。名前は『フランジェリコ』。さっそく飲んでみました。

フランジェリコは、ヘーゼルナッツでつくられたすごく甘ーいリキュールなのです。実はこれは多分Shibuya246には置いていないお酒のはず(置いてたらごめんなさい)。別のお店でみつけて、ロックで飲んでみたんです。

これ、飲む前にグラスに顔を近づけただけで、その甘い香りがふわりとします。とても甘くて良い香りなので、思わず、匂いをかいではひといき、匂いをかいではひといき、飲み始めるまでにちょっと時間かけちゃったくらいでした。

飲んでみると、匂いのとおり、激甘。めちゃくちゃ甘~いです。まるで、はちみつを飲んでいるみたい。アイスクリームやパンケーキがあいそうだな、と思うお酒です。なんか、これなら朝食で飲んでもいいかも。

なんでこのお酒を飲んでみようと思ったかというと。

『フランジェリコ』って、世を捨てた伝説のイタリアの托鉢僧の名前なんだそうです。このイタリアの伝説の托鉢僧は、世を捨てて山篭りして、山深い川のほとりで木の実や草を採取して煎じては、薬酒をつくっていたそうです。これを再現したというリキュールが「フランジェリコ」なんです。

そう言われてみると、はちみつのような香りの中に森の深さを感じるような気分も……。

フランジェリコさんは、世を捨てて森の奥ではちみつのような甘い『生命の水』をつくりながら、いったいどんな思いで暮らしてたんでしょうねえ。

ゴクゴク飲むようなお酒ではなく、甘い香りを楽しみながら、ロックで少量をちびちびと味わいたいようなお酒でした。

カクテルにするのにはクリームを加えるのがいいみたいです。

まるで僧侶のすがたをかたどったかのようなビンのかたち。