2011年10月30日日曜日

ちくしょう その2

ちくしょう(2011年6月16日に書いた記事)
http://masafiro1986.blogspot.com/2011/06/blog-post_16.html

上記の記事の続きのような文章を書きます。

2011年10月26日水曜日

Alexandra Stan(アレクサンドラ・スタン)「Saxobeat」でサックスを聞いてみたいと思うようになった

日本のエレクトリックミュージックチャートを見ていると、もうここ一年くらいはずっと中田ヤスタカの一人勝ち状態が続いているような印象です。

エレクトロ系のチューンでも、何故かK-POPはチャートから外れているので、実際は中田ヤスタカだけではなく、K-POPからもエレクトロポップのヒットは排出されているのでしょう。とはいえ、中田ヤスタカ以降、エレクトロのシーンで活躍する日本のアーティストがなかなか出てこないという状態なわけで、改めて中田ヤスタカはすごいなと感じる次第です。

ただ質の高いエレクトロが作られていないのか、というとそうではないわけです。ニコニコ動画のVocaloidランキングをチェックしてれば、プロ顔負けのエレクトリック・チューンに出会うことも少なくありません。

いまや日本のエレクトリックミュージック市場で商業的な成功を収めるには、楽曲のレベルの高さだけでは通用しないということなのかな、と感じます。アーティストという言葉が示すように、アートとしての戦略や意味、文化的な脈絡といった要素が、商業的な成功を大きく左右しているように思います。

個人的には先日もブログで紹介したgalaxias!には最も期待しているのですが、もっと他にも面白い日本のアーティストが出てくるといいなあと思っています。

海外のエレクトリック・ミュージックも嫌いではないのですが、文化的な脈絡をうまく感じ取れないのが苦手です。レディー・ガガのようにメッセージやアーティスト性が明確な場合はともかく、特にクラブミュージックシーンで活躍するアーティストは、歌詞もファッションもうまく感じ取ることができないような気がしています。これも欧米コンプレックスのようなものなんでしょうか。

ただそんななかでも「これは好きだ!」と明確に感じる曲に出会うこともあります。ルーマニアの歌姫、アレクサンドラ・スタン(Alexandra Stan)の楽曲もそのひとつです。

調べによると、幼少の頃から音楽的才能を表し、家族からのサポートを受けながら育ち、音楽祭や音楽コンサートなどにおいて才能を発揮し、そして大手レコード会社と契約しデビューという王道、順風満帆な音楽的成功の道を歩んでいるミュージシャンです。シンガーソングライターとして、ボーカルと作曲の両方をこなしています。

先月発売されたばかりのデビューアルバム「Saxobeat」にはタイトル通り、アルトサックスの音色が特徴的な楽曲がいくつも収録されています。

ただし、音楽ジャンルとしては、ダンスポップ、ユーロポップ、ハウスあたりに分類されると思います。でもタワレコさんがTwitterでエレクトロR&Bとも紹介してたので、そうなのかもしれません(違うと思うけど…)。サックスは特徴的に一部に使われているだけですが、以下のYouTubeは表題曲にもなっている「Mr.Saxobeat」です。



サックスといえば僕にとってはジャズの代名詞のようなイメージの楽器。

実をいうと、僕にとってサックスはずっと苦手な、興味のない音色の楽器でした。というよりも僕は金管楽器全般があまり好きではなくて(とはいってもサックスは構造上は木管楽器に分類されるらしいですが……でもほぼ金管楽器みたいなもんだろと僕は思っています)、クラシック音楽を聞くときも弦楽器とピアノを中心に聞くことが多く、ジャズなどには特に疎いのです。サックスはほとんどさっぱりです。

そんな苦手な楽器のひとつだったサックスをダンスポップに取り入れた彼女の音楽。聴いた時、サックスなのに耳が心地よい、と驚きました。歌詞の意味もよく知らないし、彼女の音楽にある文化的脈絡もよくわかりません。ただ、クラブカルチャーの享楽的なニュアンスを感じる一方で、そこにジャズの主役たるアルトサックスが顔を表す奇妙なバランスに、単純化させまいとする意志を感じるような気がします。

イギリス英語ではBGMのことをウォールペーパー・ミュージックというそうですが、日本におけるジャズといえば、おしゃれなカフェやバーで流されるBGMというイメージが僕の中にはあります。

しかしそれはジャズが市民的な人気を獲得している証左というわけではないのだ、と友人のジャズファンは語ります。理解されないからこそ、飾り紙のような扱いをされるのだと。それは英字新聞を包み紙に使うのと似ている、と。本来は読み解かれるべき音楽なのに、ただ消費される音楽になっているのだと。

ポップミュージックを、読み解くように聴く、そういう行為を僕は好んでいます。が、そんななかでサックスの音色を壁紙のように捉えてきた自分の感覚に、なんとなく違和感のようなものを感じたような気がします。

あくまでサックスはひとつの音色として選ばれただけであり、この「Saxobeat」にジャズから始まるサックス音楽の文脈はまったく関係ないかもしれません。実際、まったく関係ないような気がします。ジャズファンからしてみれば、この楽曲でサックスを語るな、と言われそうな気すらします。だいたい一曲通して聞くと、そんなにサックスばかり使われているわけでもないですしね。

ただ、僕にとってはサックスミュージックに興味を向けさせられるような意志を感じるサウンドでした。日本版のアルバム発売を期待したいです。

Alexandra Stan
Ultra Records
発売日:2011-10-24

上記のアルバムはアメリカ版の輸入盤です。ちなみに、ドイツ版は9月に発売されています。ちなみに実は結構エロい歌詞みたいですね。

2011年10月20日木曜日

今更かもしれないが「万能鑑定士Qの事件簿」を読んだほうがいいよ

万能鑑定士Qの事件簿」という小説を知っているでしょうか?

面白くて知恵がつく人が死なないミステリ」をテーマに、殺人事件どころか作中では自然死すらも描かれないという特徴を持つミステリー作品で、作者は松岡圭祐。ご存知かつて「千里眼」シリーズでヒットを飛ばした作家です。

つい最近読み始めたのですが、これが大変テンポが良くて面白い。

なんでこんな面白い作品を12巻も刊行されるまで見逃していたんだろう、そういえばいつからこの作品は刊行されているんだろう、と思って作品の奥付をチェックしたらビビりました。

2011年10月18日火曜日

こんなにいる! 和製レディー・ガガたちが増殖している件

きゃりーぱみゅぱみゅが「JAPANESE GAGA(和製レディー・ガガ)」として世界的な人気を呼んでいます。

前回の記事でも書きましたが、北欧を中心に彼女が海外からの人気を獲得しているのは、クール・ジャパンならぬWeird Japan(ヘンなニッポン)がつくる「Kawaii」の象徴として、秋葉原ではなく「ハラジュク」を拠点とした戦略的な成功でしょう。

きゃりーぱみゅぱみゅについてそろそろ一言いっときますか きゃりーぱみゅぱみゅについてそろそろ一言いっときますか #男色系男子 きゃりーぱみゅぱみゅについてそろそろ一言いっときますか #男色系男子

しかし、この成功をこころよく思っていないだろう(勝手な推測)、オンナたちがいます。

そう。

今もなお増殖を続けている数多くの自称(?)「和製レディー・ガガ」たちです。

今回はそんな和製ガガたちを一挙にご紹介したいと思います。

2011年10月14日金曜日

COLTEMONIKHA(コルテモニカ)はきゃりーぱみゅぱみゅの逆をゆく

デザイナー酒井景都と中田ヤスタカによるコラボユニット"COLTEMONIKHA(コルテモニカ)"が4年ぶりにベストアルバムを出すことが発表されました。

ヤスタカ&酒井景都COLTEMONIKHAが4年ぶり新作
http://natalie.mu/music/news/57945

COLTEMONIKHA
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
発売日:2011-12-14


数多くある中田ヤスタカプロデュースの楽曲。Perfume、capsule、MEG、鈴木亜美、きゃりーぱみゅぱみゅ……。しかし、そのどのプロデュース作品とも、COLTEMONIKHAの世界観にははっきりと違う点がひとつあります。

それは、COLTEMONIKHAの世界観を産み出すのが、中田ヤスタカではなく、酒井景都のほうであるというところ。

2011年10月13日木曜日

日本行き無料航空券を配るのはよい政策だと思う

鉄鋼、造船、半導体、電機、自動車。

製造業は新興国に奪われていく宿命なんだろうなあ、と思います。韓国や中国に日本の製造業が今後勝てるとはどうにも思えません。全世界に存在する産業の数には限りがある。でも、製造業以上に潤沢な雇用を確保できる産業はなかなか見当たらないですよね。だから今、アジアは製造業の奪い合い。

それでも日本の技術力はすごいから、と国家の安泰を信じている人がいっぱいいます。

けれどそもそも僕は、トヨタやソニーにいつまでも「日本の」という言葉がつけられるかということ自体に疑問です。かつては自国企業の業績が伸びれば国の経済に恩恵があると信じられていたけれど、いまやそれは疑わしいのではないかと思うのです。

Amazonもイーベイも楽天もアップル社のiTunesも税率の低いルクセンブルクに本社をおいて、がんがんルクセンブルクに納税しています。企業の発展が、別の国家の利益となっている。そういうことって、これからもっと加速していくんじゃないか。

「日本を富ませる製造業」は、どんどんなくなっていくんじゃないかな。

日本の食い扶持を大企業が稼いでくれる、という時代はそろそろ終わりなのだという気がしています。

ギリシャのように「公共の福祉」費用を計上し続け、公務員を雇い続ければ、国家財政が破綻し、結局、安定雇用をカットされた公務員から暴動が起きますし、イギリスやアメリカのように「公共の福祉」費用を削り続ければ、雇用も安定もない若年者は、最終的にやはり蜂起するしかないんじゃないでしょうか。

日本から、国家を富ませる産業が失われていくのは、もはや逃れられないことなのだと思います。今は国家の衰退をなんとか引き伸ばしているけれど、いつまでも引き伸ばせるものじゃないだろう、というのが僕の考えです。

2011年10月11日火曜日

きゃりーぱみゅぱみゅについてそろそろ一言いっときますか

アニメやファッションなどの日本発信文化産業を海外に売り込む政府の戦略「クールジャパン」。

つい先日、野田佳彦首相によってそのロゴが選ばれましたね。

ユニクロのロゴで有名な佐藤可士和によってデザインされたそのロゴは、日の丸がスライド移動しているようなデザインです。すでに多くの人に指摘されていますけれど、1993年にデザインされた日本オリンピック委員会のエンブレムに酷似しています。


問題なのは酷似しているということでしょうか。

僕はそれよりも、こういう「造形性の低い」デザインの発想そのものが、これほど前からずっと変わっていないということのほうが問題だと思います。

クールジャパンという言葉は、90年代初頭に使われた「クール・ブリタニア」が語源です。この「クールジャパン」戦略は、国の文化を「クール」と表現するその90年代的な感覚を、このロゴとともにいまなお引きずっているという証左ではないでしょうか。

そう、「クール」そのものが、そもそも的はずれな形容詞なんだ、と僕は思っています。

その点、中田ヤスタカは違う。

2011年10月5日水曜日

僕らのことを歌った切ない新曲、槇原敬之『軒下のモンスター』

槇原敬之さんが新曲を発表しました。

なにをうたった曲なのか、言わずともわかるはずです。



突然田んぼの真ん中に

現れたUFOのように

揺れる稲穂があまりにも

似合わない君が立っていた

その時ずっと解けずにいた

謎の答えが分かった

好きになる相手がみんなと

僕は違うんだと

普通に結婚して

子供を何人か授かって

それ以外は幸せとは

誰も信じないようなこんな街で

僕のこの恋はどうやら

上手くいきそうにない

わかってるそんなこと

誰よりもわかっているさ

だけど譫言のように

心は君の名を呼ぶから

ばれないように心の口を

必死に塞いでいる

槇原敬之さん『軒下のモンスター』の歌詞

槇原敬之
SMD itaku (music)
発売日:2011-07-27
「軒下のモンスター」が収録されたアルバムです。

galaxias! に超期待

Perfumeのスマッシュヒットによって中田ヤスタカのサウンドが市場を席巻し、その後、中田ヤスタカのサウンドフォロワーがイナゴのように大量に現れました。

AIRA MITSUKIしかり、元気ロケッツしかり。

しかしいずれもヒットせず(と言ってもいいと思う)、日本のエレクトロサウンドは中田ヤスタカのほぼ一人勝ち、世界的に見ればエレクトロポップで大きく足を伸ばしているのはK-POPのみで大きく水を開けられている状況が続いておりました(あくまで僕の主観ですが)。

しかしここに来て思わぬ本命が登場しました。