2011年11月17日木曜日

オランダのデザイナーが表現したジャポニズム

最近、僕は宇野常寛さんの著作をきっかけに、子ども向けのポップカルチャーに特に興味を持つようになりました。

仮面ライダーやウルトラマンはもちろんのこと、プリキュアやポケモン、遊戯王といった日本発の子ども向けポップカルチャーが産む想像力には、未知のものを感じるような気がします。

先日行ったジャラパゴス展では、歌舞伎や浮世絵、盆栽や書道など、日本の伝統文化を作中に取り入れたものを特に多く見ました。しかし、子ども向けのポップカルチャーにおいても、日本独特の感性を汲み取ることは可能だろうと思います。

村上隆さんのアートについて、著書も読んでいない僕はまだ十分理解していないのですが、あのかたのアートも、アニメやマンガといった日本のサブカルチャーを土台に創りあげられたものですよね。面白いですね。

最近は世界から日本のポップカルチャーがどう見えているのか、ということも興味のひとつです。今日はオランダのデザイナーの作品を見ていたら、面白いものを見つけました。


ゴジラとウルトラマン、あとなんかへんなモンスターが数匹…

オランダのデザイナーであるセバスティアン・ストラーツマの作品です。

花瓶にはふたつの役目があります。ひとつは花をいけるためとしての機能、そしてもうひとつは装飾です。ところがその花をいけるための機能は、往々にして奪われてしまっています。古典的なアンティークとしての花瓶は、もはや製品ではなく、ただスペースをとるものです。彼らはそれらを装飾として使用します。それらは過去のステータスシンボルとしてもちいられるのだと、セバスティアンは語っています。

そこで、セバスティアン・ストラーツマは「ダストコレクターズ(ごみのコレクターたち?)」と名付けた花瓶のシリーズを発表しています。

ゴジラとウルトラマンがあしらわれたこれらの作品は、今年のオランダのデザインアワードにもファイナリストとしてエントリーされています。

彼は他にも、ポケモンのピカチュウをあしらった「PIKACHU」という作品や、鉄腕アトムをあしらった「ASTRO-HOMAGE」という作品も発表しています。

「これらは(日本の作品が描いた)善と悪、ヒーローと悪役に影響を受けてつくられた」と彼は語っているのですが、ちょっとそれだけでは十分に意図を汲むのは難しいですね。

でも、善と悪の戦いを描いた日本のポップカルチャーには、アートとして表現されるべきものが内包されているのだ、と海外のアーティストからも認識されているということなのかもしれません。

まあ、この花瓶が具体的に何を考えて作られたのか、それ以上のことはいまいち僕もよく分かっていません。ゴジラ以外になんかへんないきもの描かれてるし。でも、なんとなく気になる作品だなと感じたので紹介してみました。