2011年11月30日水曜日

galaxias! デビューアルバム、聞いて欲しい。JPNもいいけど。

柴咲コウは、galaxias!結成についてこんなことを語っています。

柴咲は現在のヒットチャートに入る曲が偏っていると感じており、「変な反骨精神とかではなく、世の中にはもっとカッコいい音楽がいっぱいあり、そういうものをちゃんと出せるっていうのは、世の中に対してもすごく健全」と持論を語る。(参照:SANKEI EXPRESS)

柴咲コウのその思いは本当に強いものなんだろう、と僕は勝手に共感してしまいます。

日本のエレクトロヒットチャートは、少なくともここ一年くらいの間は、ずっと中田ヤスタカの独壇場でした。僕は中田ヤスタカが大好きですけれど、でも、本当にこれは偏っていると思っていました。

ここ数年、日本の音楽シーンにおいて、中田ヤスタカのほかにエレクトロの領域でもてはやされているのはJUSTICEとかDIGITALISMとか海外出身のアーティストが多数。日本出身がまるでいないわけではないんですけれど、チャートに多少出てきたとしてもFPMとか大沢伸一とか、なんか大御所みたいなひとばっかりで、それも結局は中田ヤスタカの後塵を拝しているのです。

不作続きなのです。日本のエレクトロヒットチャートは。

ロック系、バンド系の音楽と比べるとそれもすごくわかりやすく差がついているんですよね。音楽ニュースサイトのナタリーを僕は逐一チェックしているんですが、本当にロックバンドは豊富で、豊作で、着実にいろんなところでファンを増やしています。

なんでエレクトロは負けるんだろう?

日本のエレクトロ・ミュージックそのものが低レベルなのか? いや、それは違うんです。

ニコニコ動画とか、インターネットで音源を公開するかたちで活動しているエレクトロのアーティストはものすごくハイレベルな人がぞろぞろいるんです。それなのに、メジャーのヒットチャートになると、とたんにそういうひとがいなくなってしまう。

ただ、メジャーのヒットチャートに、彼らの音楽を持っていくひとがいないだけ。

柴咲コウはそんな現状を苦々しい思いで見つめていたんじゃないでしょうか。

DECO*27Teddyloid――インターネットで音楽配信を続けていた、20代前半のふたつの才能。

そのふたりともを同時に引きこんで、メジャーのヒットチャートに挑む音楽ユニットをつくりあげてしまった柴咲コウは、すごい。慧眼だと、思います。

galaxias!においてはヴォーカルの位置にいる彼女だけれど、もしかしたら彼女は、プロデューサーの位置にもっとも近い存在なのではないかという気すらしてくるほどです。



ライブはUSTREAMでみていたのですが、かっこいいですね。

エレクトロロックは個人的にはずっと流行して欲しかったジャンルです。かつてPerfumeが「テクノポップ」という言葉を人口に広く膾炙させたときも、このまま「テクノロック」の方向に流れないかな、なんて考えていましたから。

結局、そのころインディーズで活動していたいくつかのテクノロックバンドはいまや活動休止になっちゃったりしてて、あんまり流行らなかったんですが……。

galaxias!を機にエレクトロロックの裾野が広がってくれればいいですね。

売れてほしいな、galaxias!

で、今回のデビューアルバム。いくつかの方向性の楽曲が実験的につめこまれているような印象を受けました。今後どの方向に進むのかは未知数なのだと思います。

僕は今回、「CONNECTION」や「future」のような楽曲に強く惹かれました。

両方とも英語詩の曲なので和訳もつけて一部を紹介します。間違ってたらごめんなさい。

Revolt! We are the future!
Hopeless future...
I wanna live the future
All the water and forest cryin' and dyin' at this rate

和訳)反乱しよう! 僕たちが未来だ!
希望のない未来…
僕はその未来を生きたい
このままだとすべての水と緑は泣いて死んでしまう

"future" - galaxias!
MY CONNECTION’S NOT FICTION,
BE LOVED… BE LOVED…
YOUR CONNECTION IS JUST FICTION,
THE LIES BEHIND

和訳)僕のコネクションは虚構なんかじゃない
愛されて…… 愛されて……
君のコネクションはただの虚構だ
背後にある……

"CONNECTION" - galaxias!

future」という楽曲の前には「ESCAPE FROM HOPELESS FUTURE」というインストの曲も収録されています。「希望のない未来」をキーフレーズに据えたこの二曲の構成はまず間違いなく、DECO*27とTeddyloidという二十代の感性が産んだものに違いないと思います。

他にも魅力的な楽曲が複数収録されたデビューアルバム「galaxias!」いいです。オススメです。


g a l a x i a s !
NAYUTAWAVE RECORDS
発売日:2011-11-23


僕は中田ヤスタカ大好きな信者だけど、Perfume「JPN」にも負けないで売れて欲しいです。

特にTeddyloidは僕はもう二年くらい前からずっと好きなのでこれを機にもっと曲を作ってほしいです。