2012年12月25日火曜日

フランスで人気の日本人アーティストBEST100…1位はPerfume

フランスで人気の日本のJ-POPアーティストランキング(2012年12月13日最新版)なるものを発見したので、ご紹介します。フランスではこうなんですね。

本当は213位まで掲載されているんですが、省略して100位まで紹介します。

意外というか、このランキングの特徴的なところは、AKBグループおよびジャニーズがほとんど入っていないこと。例外的にAKBメンバーの渡辺麻友がランクイン。AKBグループの代わりにというか、ハロプロ勢が全体的に上位に入っています。そのほか日本では知名度の低いグループが上位にいたり、ヴィジュアル系バンドが上位にいたり、興味深いですね。

1位   Perfume


2位   モーニング娘。


3位   L'Arc~en~Ciel



4位   WORLD ORDER


5位   アーバンギャルド


6位   MAN WITH A MISSION


7位   Berryz工房


8位   雅-MIYAVI-


9位   Puffy AmiYumi


10位   ℃-ute


11位   SCANDAL
12位   FLOW
13位   スマイレージ
14位   YUI
15位   7!!(セブンウップス)
16位   オーラルヴァンパイア
17位   the GazettE
18位   手嶌葵
19位   きゃりーぱみゅぱみゅ
20位   アンティック-珈琲店-

きゃりーぱみゅぱみゅが19位。もっと上位だと思ってました。アンカフェやガゼットも人気ですね。

21位   ぱすぽ☆
22位   Sansanar(サンサナー)
23位   ももいろクローバーZ
24位   miwa
25位   LiSA
26位   松浦亜弥
27位   DEF.DIVA
28位   氣志團
29位   Kalafina
30位   LM.C

ももクロがようやく23位でランクイン。こちらも意外。Kalafinaはまどマギの評価でしょうか。

31位   9mm Parabellum Bullet
32位   MEG
33位   阿部真央
34位   School Food Punishment
35位   吉川友
36位   1000say
37位   √thumm
38位   Omodaka
39位   麻生夏子
40位   渡辺麻友

MEGはフランス向けにも活動してるのにこの順位か~。渡辺麻友がAKB勢で唯一のランクイン。

41位   SPYAIR
42位   m.o.v.e
43位   Who the Bitch
44位   nobodyknows+
45位   DOPING PANDA
46位   Les Romanesques
47位   8otto
48位   DIR EN GREY
49位   真野恵里菜
50位   YMCK

真野恵里菜までランクイン。ハロプロ勢の知名度の高さが伺えますね。

51位   capsule
52位   KOKIA
53位   松下優也
54位   SOIL& "PIMP"SESSIONS
55位   LITE
56位   東京ブラススタイル
57位   supercell
58位   SAWA
59位   秋赤音
60位   元気ロケッツ

ここでcapsuleがランクイン。Perfumeの人気のわりには下位ですね。

61位   May J.
61位   黒木メイサ
62位   土屋アンナ
63位   月島きらり starling 久住小春(モーニング娘。)
64位   いきものがかり
65位   amazarashi
66位   die!!die!!color!!!
66位   DIY❤
67位   堀江由衣
68位   島谷ひとみ
68位   Mr.Children
69位   HITT
69位   LIGHT BRINGER
70位   OLIVIA

まさかの久住小春までランクイン。ハロプロ勢の強さが際だちますね。

71位   うさぎのなみ平
72位   MOON 香奈
73位   ムック(MUCC)
73位   たむらぱん
74位   T.M.Revolution
75位   D'espairsRay
76位   ポルノグラフィティ
77位   HANGRY & ANGRY-f
77位   10-FEET
78位   livetune
79位   tricot
80位   ViViD

うさぎのなみ平が意外と気になるランクイン。livetuneは海外評価もっと上位だと思ってました。

81位   MiChi
82位   ピコ
83位   Alice Nine
84位   abingdon boys school
85位   ASIAN KUNG-FU GENERATION
85位   Galileo Galilei
86位   spoon+
87位   LONG SHOT PARTY
88位   RIZE
89位   BACK-ON
90位   UNLIMITS
90位   BABYMETAL

ニコ動系アーティストからピコがランクイン。BABYMETALもようやくここでランクイン。

91位   上木彩矢
92位   mouse on the keys
93位   FLiP
94位   Nothing's Carved In Stone
94位   Scars Borough
95位   detroit7
96位   BOOM BOOM SATELLITES
97位   Every Little Thing
98位   YUKI
99位   UVERworld
100位   Rie fu

ランキングはまだ続きますが、とりあえずここまで。

それよりさらに続きが気になる人は、以下からどうぞ。
http://www.nolife-tv.com/jtop-resultats/225/artistes

2012年11月26日月曜日

第11回ハロプロ楽曲大賞に投票します

ハロプロ楽曲大賞がまもなく開始します。詳しくはこちら

投票内容をブログ記事に書いてから投票するのも認められているため、こちらで僕の投票内容を紹介します。なお、投票の受付期間は11月29日から12月6日まで

参加したいと思っている方は、ノミネート曲リストをチェックし、自分の投票内容やコメント、レビューを事前に考えておくことをおすすめします。

ではまず、僕が選んだ楽曲部門のベスト5を紹介します。

僕はかなり小理屈をつけて選曲しますが、実際のところは、単に自分が聴いて好きなタイプの曲を上位に挙げているだけです(笑) 好きな音の傾向は結構わかりやすいと思います。

モーニング娘。「One・Two・Three」
モーニング娘。50枚目のシングル。

投票ポイント 3ポイント

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このシングルまでに高橋愛、新垣里沙、光井愛佳が抜け、9期10期を迎えた新生・モーニング娘。ですが、真っ先に指摘されるのは、やはり歌唱力のパワーダウン。入ったばかりでまだまだトレーニングの必要な9期10期に加え、歌唱力では正直見劣りのする道重。実質飛び抜けて歌えるのは田中れいなのみ、という状態になった時点での50枚目のシングル。

その結果として生まれたといえるのが、オートチューンを多用したゴリゴリのパワフルなエレクトロポップ。楽曲そのもののパワーが光る一曲ですね。

実際のところ、方向性だけで言えば拒否感を感じたファンも少なくないと思います。握手会を取り入れた戦略に加え、生歌を捨てた――この楽曲を持って、モーニング娘。ファンは堂々とAKB48やK-POPの口パクや販売戦略を批判しにくくなった部分があります。

プラチナ期を経たモーニング娘。にとって、歌唱力はひとつのプライドでした。多くのファンはAKB48やK-POPに対して、「モーニング娘。」こそ「本物」なのだという一種の対抗意識を持っていたと思います。しかし、この楽曲によってそのプライドはあわや封じこめられそうになるのです。オートチューンの多用、握手会戦略――レベルはともかく「やつら」と同じ土俵に足を踏み入れたことには違いないわけですから。

ただ、そんな方向性への不安を吹き飛ばすほどのパワーが本作にはありました。それはオートチューンを多用したことによるヴォーカルイメージの融合と、それが強く表現する「一体感」。

カラフルな衣装で色とりどりの個性を主張しつつも、そこから発されているメッセージは「私たちがモーニング娘。です!」という共通の声。「現在の娘。を知ってもらいたい」という強い想いを共有したからこその結束した歌声は、今までの娘。にはありえなかった表現と言えます。

「ア・イ・シ・テ・ル」隊をはじめとした短いセンテンスを協力しながらつないでゆくコーラスメンバー、そしてれいなと鞘師のツインヴォーカル。カラフルだが統一感のある装いが一体感を産み、チームとしての表現を全面に押し出した、道重リーダー時代の幕明けにふさわしい作品といえるでしょう。


℃-ute「会いたい 会いたい 会いたいな」
℃-ute19枚目のシングル。

投票ポイント 2ポイント

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短調でありながら色気を帯び、それでいてダンサブルという癖のある名曲。

つんく♂らしい歌詞。「恋する乙女はお風呂に入って綺麗になれと願う」。僕の好きな「ハロプロらしさ」が詰め込まれたような曲で、ハロプロの中で℃-uteは正直そんなに追ってないんですが、それでもこれは絶対に外せませんでした。

あと、℃-uteはただただ歌がうまいですよね。声の色気というのか、喉にひとつひっかけたような捻りのある歌声が気持ち良いです。いいスピーカーで聞きたい曲です。ダンスもガチでパワフルだし、本当に汗かいてるアイドルだなあと思います。

ただ、本当はこの曲より「悲しきヘブン」のほうが評価が高いんでしょうね。「会いたい」を挙げるのは僕の趣味です。実際、万人に薦められるのは「悲しきヘブン」のほう。かっこいいもんね。

道重さゆみ「ラララのピピピ」
モーニング娘。のアルバム「⑬カラフルキャラクター」の中の一曲

投票ポイント 2ポイント

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珠玉の一曲です。正直、これが一位でもいいかなと思った。

シングルカットしてリリースしてもいいんじゃないかとすら思いますね。さゆにはモーニング娘。を大事にしてもらいたい一方で、ソロ活動にもぜひ力を入れて欲しいとも思ってしまいます。

アーティスト名「サユミンランドール」でデビューしてもいいんじゃないかな。Kawaiiの文脈に絶対乗っていけるアイドルだと思うんですよね。ちなみに、楽曲部門で3位と下げたかわりに、推しメン部門は迷うことなく、「道重さゆみ」を推します。

結局道重!

モーニング娘。「悲しき恋のメロディー」
モーニング娘。のシングル「ピョコピョコウルトラ」のカップリング曲

投票ポイント 1.5ポイント

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どうしてこっちをA面にしなかった!!!

ピョコトラのカップリングという不遇な一曲です。こういう編曲が本当に好き。ちょっと古くてダサい感じをうまく取り入れているというか。ベタっぽくてベタでないようで。フーヴァー音とかのディスコ感もすごく良い。2010年台にあえてこういう楽曲なのがたまらなくよいのです。

あとこの曲のパート割りは先輩後輩でうまくわけられてる中、鞘師だけがやはり出てますね。


Berryz工房「cha cha SING」
Berryz工房の29枚目のシングル。

投票ポイント 1.5ポイント

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もっと上位でも良かったかもしれないですが、ひとまずこれを五位で。

タイでの活躍すごいですねえ。タイをはじめとしたアジア圏での東洋音楽チャートをいろいろ見てみたりしたんですが、Berryz工房の人気はかなり高いです。女性アイドルならBerryz工房、男性アイドルならKAT-TUNという感じのランキング。

テレビではあのキャラの嗣永さんですが、歌ほんとうまいんですよね。好きです。「踊る阿呆だけどただの馬鹿じゃない」のところがすごく好き。

ちなみに、MV部門は棄権(ほとんど見れてない)。

推しメン部門は何度も言いますが道重さゆみ一択で投票しようと思います。

2012年11月25日日曜日

友だちが作家デビューしました。

友だちが小説家デビューしました。

知り合いが作家デビューするのは、二人目です。一人目は円居挽さんで、僕が作ったウェブサイト経由で仲良くしてたみたいな感じなのですが、今回は東京にいたころ飲み友だちだったやつです。

表紙もどーんとでかく紹介しておきましょう。

黒猫の水曜日 Wednesday in Chat Noir (集英社スーパーダッシュ文庫 ち 1-1)
黒猫の水曜日 Wednesday in Chat Noir
買ってください!

全然関係ない話なんですが、先日僕は某小説家志望のかたとtwitterで一悶着を起こしたんですね。

で、そのとき「小説家志望はクズ」とか、見当違いな批判があったんですが、まっとうな小説家志望、まっとうな小説家っていうのはたくさんいます。そして、ゲイフレンドリーなかたはいーっぱいいます。

地本君だってそうです。だって一緒にゲイバーでお酒のんだ仲間ですもの。

実は彼、ずいぶん前に一度すでにとある賞を頂いたことがあったんです。そこから作家デビューと思いきや、しかし、その出版社からは本を出せず、宙ぶらりんな状態が続いてまして。

せっかくの才能がなかなか世に出れないという状態があったんですね。

そのへんのいきさつはあとがきにも書いてあるんですが、このたびようやく本になって小説家デビューしたということで、もう本当に本当に応援しております。

こうなったから思い切り自慢しますけど、デビュー前の別作品、発表前の原稿データを読ませてもらったこともあります(自慢)。その時点ですごく面白かったです。

西尾維新とかみたいな超売れっ子になったらもっと自慢できるので、ぜひ頑張って欲しいです。

本当に彼は筆の速度が速いみたいなので。一回目の賞のときにも数作送りつけたとか、そういうの聞くと、本当にデビュー前の西尾維新とかみたいだなあと。期待の星です。

で、僕も実はまだ読み始めたばっかりで。読んだらまた感想記事あげようと思っています。きっと面白いはずです! デビュー前の時点で面白かったんで、それは間違いない!

わずかな僕のブログ読者にも呼びかけさせてもらいます! 買ってください!

2012年11月16日金曜日

「同性愛を公表しているブロガーなんだけど…」の件について

昨晩、ツイッターでの会話をまとめた記事を以下に投稿しました。

同性愛を公表してるブロガーなんだけど見ず知らずのかたからすごく罵倒されてる
http://togetter.com/li/407704

上記のページを読んでいただければ瞭然ですが、多数の反響をいただきました。

僕のtwitterアカウントにも多数のリプライを頂いております。ある程度の反響はあるだろうと予想はしていたものの、想像以上でした。togetterってすごいんですね……。僕のブログも普段からこれくらい人気だといいんですけどね……。

ちなみに僕のリプライ欄が爆発している様子はこちら。

realtime.search.yahoo.co.jp/search?p=@masafiro1986

(※セクシャル・マイノリティのかたからのリプライも多く、セクマイ系の方に多い鍵アカは上記には表示されないので、これでもごく一部です)

今までにない数のリプライで、正直戸惑っているところですが、個別に返信をするつもりでいます。

リプライの圧倒的多数が「大変でしたね」「相手が悪いですよ」など、僕のことを気遣ってくださるツイートでした。優しい言葉をたくさんかけていただいて、恐縮です。傷ついたのではないか、というご心配はもう大丈夫です。はじめは被害者の気持ちでしたが、まとめを共有させて頂いてから、たくさんの励ましに、かえって過分なお心遣いを頂いているようで、かたじけなく感じております。本当にありがとうございます。

まとめを作成する前は、確かに不快な気持ちでしたが、それを補ってあまりあるほどの反響をいただけました。

このまとめをきっかけに、なんと、応援している作家さんや評論家さんなど、一方的にお慕いしておりました方々から励ましのコメントを複数頂けたのです。さらに、最近疎遠だった友人やフォロワーのかたからも、多くのリプライを頂いて、交友を深める機会にもなりました。セクシャル・マイノリティに対する肯定的な言葉を多数確認できたのも良かったです。

中には否定的なコメントがないわけではありませんでしたが、それはそれで素直に受け止めようと思います。それらにふたたび反論することで、この件に関する応酬が長引くのはあまり望んでいません。今回の件で、僕にも多少の非があったことは自分自身、認めております。

まとめを作成したことで、必要以上の反撃をしてしまった、と感じています。また、僕にも他の応答の仕方があったのかもしれません。もしこの記事を読んでいただいた方で、相手方のカミーユさんに、これから攻撃的なコメントをされようと思っていることがあれば、それは出来ればやめていただければ、と思います。

このまとめを「晒した」ことで、カミーユさんに対して、誰か「僕の味方」のかたが反論してくださることは、確かに僕の想定内でした。僕はカミーユさんとのやりとりに辟易していたため、どなたか第三者のかたが、「カミーユさんのほうがおかしいのだ」と間に入ってくださることを望んでいました。自分で対応を続けるのが、しんどかったのです。

ただ、まとめの反響が僕の想定するよりもはるかに大きな規模となってしまったためか、ゆきすぎたコメントや攻撃的なふるまいが副次的に現れてしまっています。

特に、アカウントを変えたカミーユさんのアカウントを乗っ取っておられる方がおられるようです。さらに変更したアカウントまでも特定して、追いかけておられる方がいます。

カミーユさんとは対立していた当事者の立場ではありますが、それは少しゆきすぎです。カミーユさんが今どう思っておられるかは分かりかねるのですが、さすがにそこまでされては、お困りでおられるのではないかと思います。十分以上に多くの方から批判を受けたと思います。出来れば、変更した先まで追いかけるというのは、やめていただければと思います。

もし僕に同情してやっていただけたことだとするなら、そのお気持ちだけで、もう十分です。今回、僕は必要としていたよりもはるかに多くのお気持ちを頂いてしまっています。ありがたいことですが、このあたりで、ご容赦いただければと思います。

僕も謝っておきます。ごめんなさい。



しかし、多数の人々の閲覧できる場所で争う、というのは本当に覚悟のいることですね。

ゲイの方から「(ゲイを)代表して戦ってくれてありがとう」という言葉をもらいました。

僕は代表になれたのか、代表としては合格点をもらえる振る舞いをできたのか、それは周囲の方の評価ですから判りません。ただ、ブログのタイトルにもそう名づけ、記事を書いている以上、同性愛者の代表例のように見られるかもしれないという覚悟はしています。

同性愛者に対する否定的な評価を引き起こすような、そんな代表例にはならないよう、セクシュアリティの垣根を超えて評価していただけるようなコラムなどを書いていきたいと思っております。

この度は本当にお騒がせいたしました。ツイッター、ブログ、そのほかの記事ともに、読んでいただいているかたや、今回興味を持っていただいたかた、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。



蛇足 上記、なんかすごいたくさんのかたに読まれるんじゃないかとビビって、たぶん必要以上に恐縮しながら書いております……。ええと、普段はもっと気さくな人間のつもりですので、仲良くなれば恋話とかもしますので、仲良くしてほしいです。よろしくです。

蛇足2 この騒動ですごい時間取られちゃってるんですが、いま、僕は宮部みゆき「ソロモンの偽証」三部作の最終巻を読んでてめっちゃ面白くて、はやく続き読みたくて、ほんとは人とけんかしてる場合じゃないのです。めっちゃ面白いので超オススメです。

2012年10月31日水曜日

もうすっかりKindleにハートを掴まれました

先日スタートしたアマゾンジャパンの「Kindleストア」。

さっそくAndroidのスマートフォンから利用しているのですが、すっかり惚れ込んでしまいました。もちろんパーフェクトというわけではなくて、これからの改善や成長が望まれるわけですが、「ああ、これで紙の書籍を買うことは極端に減るだろうな……」と感じた次第です。

まず、買うための敷居が異常に低いですね。

これは賛否両論あると思うのですが、自分のクレカを登録したamazonアカウントと連携さえ済ませてしまえば、たったワンアクションで購入できる状態が整ってしまうのがすごいですね。

「ワンクリックで購入」ボタンを押した瞬間、「購入ありがとうございました」。本当にワンクリック。

次の瞬間には本を開いて読み始められます。購入が簡単すぎて危ないくらいです。

そして、読みさしのページが自動的に保存されているのもすごくよいです。

紙の本だとよく栞をはさみわすれて、「どこからだったっけ?」となるところですが、Kindleは自動的に読んだページを覚えておいてくれます。これはかなりありがたいです。

今まで使った電子書籍ストアのなかでも、使い勝手はピカイチです。

Kindleではライセンスを買うのであって、書籍データそのものを買えるわけではない、という話があるそうですが、いちユーザーとしてはあまりネガティブなポイントには感じません。むしろ、端末を壊したりなくしたりしても、アカウントが生きてさえいれば良いのだと思うとかえって安心です。

また、他の電子書籍ストアに比べたときに、「Amazonなら、今後も使い続けられるだろう」という安心感も大きいですね。正直、KOBOとかGALAPAGOSとか、そのうち使わなくなるだろう、と思ってしまうので。

自分のスマホを気に入っているというのも大きいです。「Galaxy SII WiMAX」を使っているのですが、画面が大きめのスマホで僕にはかなりしっくりきている端末なのです。

これから自分のKindleアカウントにどんどん本が増えていくのが楽しみです。

ただ、結局のところ、最もハートを掴まれた理由。

それは、「実際にKindleで胸を打つ読書体験をした」ということでした。

冲方丁さんの「天地明察」をいまさらながら読んだのですが…、

もう、ぐぐっと。

ハートを掴まれてしまいまして。星と算術にのめりこむ晴海がもう本当に愛しくて。

職場の休憩時間に読み、仕事帰りの信号待ちでも読み、布団の中でも読み。画面をタップしてページを捲る手が止まりませんでした。

以前僕は「電子書籍はバックライトで夜眠れなくなるよなー」と言っていたのですが、逆に睡眠を惜しんで読み進めるのには最適でした。そしてバックライトが気になる人にはPaperwhiteもありますからね。

なんだかんだ言って、電子書籍を好きになれるかどうかって、そこで「大好きだと思える一冊」に出会えるかどうかだと思います。

スマホ開けばすぐそこに好きな一冊がある喜び。これって結構でかいと思います。


    

2012年10月22日月曜日

二十六歳になったけど、彼氏は

誕生日を迎えました。26歳になりました。今日はちょっとゲイ的な話を。

地元・佐賀での暮らしをはじめてから、まったくゲイ的なものとはかけ離れた生活をしています。

このブログだって「男色系男子」なんてタイトルをつけたままでいいのかと思う時があります。サブカル評論ブログみたいな感じになってるしね。もともと「男色系男子」をアメブロではじめたときは、新宿二丁目での暮らしを楽しく書いていたんですけどね…。

前の彼氏と別れてもうどれくらいなんだっけ、的な感じですが、新たな彼氏探し的なこともまったくしていません。それも独身ゲイとしてどうなのかと思い、一度出会いアプリ的なものを登録したりしてみたんですが、すぐにやめてしまいました。

ゲイにおいて出会い掲示板って定番なんでしょうけど、僕はほとんど使ったことがありません。覗いたことはあるけど、掲示板に書き込んだりしたことはないのです。アプリは一回使ってみたけど、やっぱり誰とも合わずにやめちゃった。今まで出来た彼氏は、ゲイバーでの出会いか友人経由の紹介がすべてです。ネットで出会わない理由は簡単で、自分の顔写真と文章に自信がないし、それに手間がかかるから。

顔写真は単に自分写真の不細工度に耐えられないだけなんだけど、文章も結構致命的。まず自分って重いんだろうなと思う。「気軽な出会いを求めてます」的なことを僕は書きません。

僕の理想はちゃんと家族をつくることで、親にもちゃんと紹介したいし一緒に住みたい。付き合うなら、ちゃんと周囲にも紹介したい。僕はいままでそういうスタンスもオープンにしてきました。僕はそういう人です。

実際、今までそうしながら彼氏をつくっていたので、じゃあ出会い掲示板でもそうやって……と思うのですが、そういうわけには結構いかないもんです。

まあ、いままではそれで良かったんですよ。だって二丁目で友人と遊んでいるながれのなかで、それなりにちゃんと恋ができたし、ネットで出会おうなんて発想もなかった。

しかし東京を離れたとたん「あ、二丁目みたいなところにいないと、普通にしてたら彼氏なんてできないんだなあ」と気づきました(そりゃそうだ)。

でもねえ、じゃあだからといってネットで出会いを求めるのかというと、「別に出会いたいわけじゃないんだよなあ」と思ってしまう自分がいます。そもそも、面白いイベントとかお店がないと、家をでるのすら億劫な性分です。

そこまで考えてみると、そもそも東京でだって、彼氏探しに二丁目に出てたわけじゃなかった。二丁目でゲイの友人関係が出来たのが嬉しくて、いろんな人とご飯を食べたりお酒を飲んだりしているうちに、好きな子ができたり、好きになってもらったりしたのでした。

いざそういう環境を手放してしまうとどうなるかというと、別にどうにもなりません。出会いがないから恋もしないし、飲みに行く相手もゲイじゃない友達。なんのイベントも起きません。

挙句の果てに、それで結構平気なもんなんです。東京ではゲイの友達とよく飲んだりしたけど、佐賀に帰ってきて、地元の友だちとお酒を飲んでる。たまにオカマと飲みたいわ、なんて思わないじゃないけど、相手がゲイでなくたってそれはそれで楽しいです。

あとね、実家ぐらしなので、一人暮らしの寂しさからも開放されちゃったのがでかいです。寂しくないし彼氏なんて別にしばらくいいかな、とか思っちゃってます。

東京の友達は恋しいけど、東京のゲイ的な友達に対して特別な友達だなと思っているからこそ、佐賀で新たなゲイ友達グループをつくろうと思えないっていうのもありますね。

なんでこんなことを誕生日に書くのかというと、このたび一歳齢をとったことで「ああ、あと何年くらい彼氏のいない誕生日を迎えるものかなあ」などと、思ってしまったからです。

実は先日、東京にいたころ仲良くさせてもらってた、ゲイ漫画家の歌川たいじさんが福岡でファンミーティングをするというので、久しぶりに会いに行きました。お二人の十三周年をお祝いできてとても楽しかったです。

歌川たいじ新作「ブレイクスルー」。
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4000部限定、残り僅かです。

そのファンミーティングのとき、二次会で歌川さんにずばり言われてしまったのです。

僕「でも正直、(彼氏が)いないのにもう慣れちゃってる自分がいるんですよねえ…」
歌「うーん、それ(彼氏ナシ期)、長引くかもしれないね」

恋をすると、やきもきしたり、そのことで頭がいっぱいになったり、楽しいこともたくさんあるけど、パワーもそのぶんたくさん使うんですよね。それに比べて、独身の省エネたるや。

ぶっちゃけ。ひとり楽だなー、と思っちゃって。

でも、久しぶりに歌川さんとツレちゃんに会って、「ふたり」っていいものなのよね、なんて再確認もしたりして。歌川さんのファンミーティングで友だちになった男子も、九年続いた彼氏とラブラブだって言うしさ、なんか羨ましいなと思っちゃいました。



二十六歳。戸惑いまくりのスタートになりそうです。

恋かあ。恋なんてだいぶしてないけど、僕の知ってるゲイカップル、みんな素敵で、ただそれがいまはちょっと羨ましいんだよね。

2012年10月16日火曜日

深田恭子から道重さゆみまでメタ「カワイイ」で振り返るアイドルポップ

深田恭子から道重さゆみまで、カワイイをメタにとらえる、メタ「カワイイ」アイドルポップを2001年から現在まで年代順に紹介します。

<「カワイイ」の自意識>を意識しながらセレクトしてみました。

深キョンから道重までと題しましたが、キャラだけではなくて、音楽性を重視して選んでいます。



深田恭子「キミノヒトミニコイシテル」(2001年10月3日)
(作詞・作曲・編曲:小西康陽)


深田恭子の6枚目のシングルです。女の子の「カワイイ」を凝縮してつくられたこの楽曲。

日本のテクノ・ポップ史に残る名曲です。そろそろ再評価する動きがあってもいいんじゃないかと思って、今回この記事を書き始めた次第です。北野武監督の映画「Dolls」に起用されたこの楽曲は、映画を通じて、世界で聴かれたはず。日本のアイドルポップに対するイメージの形成に寄与した一曲といえるのではないかと思います。大好きです。



Tommy February6「Je t'aime★je t'aime」(2003年2月6日)
(作詞:Tommy february6/作曲・編曲:MALIBU CONVERTIBLE)


日本の「カワイイ」を代表する楽曲として世界に発信するべき曲だと思うんです。というよりも、Tommyはもっとこういう少女ポップな楽曲で、世界に売って欲しいです。川瀬智子の美しいグロッケンのような歌声が響きます。本当に素晴らしいですね。

サンリオのリトルツインスターズ「キキララ」とのコラボが印象的でした。カワイイが好きな人のための、カワイイをただみつめて浸るための作品だなと思います。ちなみに作曲者のMALIBUはブリグリのメンバーである奥田俊作です。



Perfume「スウィートドーナッツ」(2003年8月6日)
(作詞:木の子/作曲・編曲:中田ヤスタカ)


Perfumeが全国デビューをしたのはこの曲ですね。

まだ「近未来テクノポップユニット」の方向性になる前の楽曲のため、アイドル的な「カワイイ」が全面に出ている曲。のちにきゃりーぱみゅぱみゅにも引き継がれる、中田ヤスタカの「カワイイ」テクノポップの感性が全開の楽曲。いまのPerfumeにはみられないニュアンス、貴重だなと思います。



小倉優子「オンナのコ♡オトコのコ」(2004年11月26日)
(作詞・作曲・編曲:小西康陽)


「カワイイ」をメタにとらえる、と題したらこれは外せないですね。

誰だと思ったらやっぱり小西康陽の楽曲です。志倉千代丸の「永遠ラブリン(∂▽<)/」も良いのですが、やっぱりこっちを挙げてしまいました。「ゆうこりん」の高い演技ヴォイス、普通の歌手なら出さない声でしょうけれど、かえってこの声がいいんだよなあと思います。でもこのミュージックビデオのつくりかたは微妙ですね……。



capsule「Do Do Pi Do」(2005年9月21日)
(作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ)


中田ヤスタカが「カワイイ」にフォーカスした楽曲のもっとも突き抜けた楽曲のひとつ。

なんせ歌詞が「パンプキンパイ パンケーキに アイスクリームソーダ パンプキンパイ アイスキャンディー フレンチトースト食べたい」ですからね。Perfumeがカッコいい楽曲路線にはいった一方で、自身のホームであるcapsuleで中田ヤスタカはこういう楽曲を展開するようになっていました。



時東ぁみ「メロンのためいき」(2005年12月7日)
(作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:平田祥一郎)


たぶん、今回紹介する曲の中で、最も知られていないのではないかと思ってしまう曲。

これはもともと山瀬まみが歌っていた曲で、時東ぁみがアルバムの中でカヴァーした曲です。山瀬まみはもともと「国民のおもちゃ新発売」なんていうキャッチコピーで売りだされたアイドルだったらしいですが、今ではすっかりバラエティタレントですね。

実は、作曲の「呉田軽穂」とは、みなさんもよく知っている松任谷由実。編曲はハロプロの楽曲などを多く手がけている平田祥一郎。平田氏の編曲、この曲にかぎらず大好きなものが多いです。



ランカ・リー=中島愛「星間飛行」(2008年6月25日)
(作詞:松本隆/作曲・編曲:菅野よう子)


「銀河一のアイドルのデビュー曲」という依頼に応え、書かれたこの曲。

完成度高すぎて言うことなしですね。この楽曲リストをつくるとき、声優系アニソンから一曲選ぼうと最初に考えたのですが、迷うことなくコレでした。カワイイをつきぬけた存在、「銀河一のアイドル」という視点から歌われるアイドルソングをつくると、こういうふうに仕上がるのだな、と妙に感心してしまう曲です。決めポーズにセリフなど満載です。この曲のためだけに第12話をつくったとまで言われているそうですね。



中川翔子「はんぶん不思議」(2011年10月12日)
(作詞:及川眠子/作曲:岩田雅之)


昭和のドルヲタである中川翔子の80年代アイドルカヴァーから一曲。ミュージックビデオのパロディ感までもがメタメタしくてすばらしいです。時東ぁみのカヴァーとは違って、中川翔子がアイドルのふるまいを完璧にコピーするこの楽曲の味わいはまた特別ですね。

80年代の「カワイイ」感性は、やはり日本的「カワイイ」の土台だという気がします。



きゃりーぱみゅぱみゅ「CANDY CANDY」(2012年4月4日)
(作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ)


「カワイイ」カルチャーの担い手としてブレイクしたきゃりーぱみゅぱみゅ。

もちろん「PONPONPON」や「つけまつける」も素晴らしいのですが、80年代魔法少女を取り込み、内藤ルネ的な昭和の「カワイイ」感を表現するこの曲をセレクトしました。



2012年 道重さゆみ「ラララのピピピ」(2012年9月12日)
(作詞:つんく/作曲:つんく)


この曲はもっと評価されるべき。

という思いで、この「深田恭子から道重さゆみまで」を書き上げたといっても過言ではないです。「極度にカワイイ」を自称する道重らしい楽曲。正直言って、神曲ですね。

モーニング娘。のなかでは歌が下手というイメージが強い彼女なのですが、こういう加工をかけまくったアイドルテクノポップを歌わせたらピカイチですね。モーニング娘。としての活動も頑張って欲しい一方で、こういうソロ楽曲はもっともっと聞きたいです。



以上、深田恭子から道重さゆみまでを振り返ってみたのですが、入れようと思って入れられなかったジャンルがあります。

それは「ボーカロイド」です。好きな曲ももちろんあるのですが、正直、ちゃんと詳しくないというのがあって、選ぶことができませんでした。ボーカロイドの楽曲で「カワイイ」を扱った面白い楽曲があれば、ぜひ紹介して欲しいです。

また、入れようと思っていれなかった楽曲としては、ハロプロ系が結構多いですね。具体的には、ミニモニや松浦亜弥。あとは麻生夏子をちょっと入れるかどうか迷ったんですが、そんなにメタなカワイイではないなと思い直して入れませんでした。

以上、<「カワイイ」の自意識>から選ぶ「メタ」「カワイイ」楽曲集でした。

意見などいただけると嬉しいです。ちなみに、これらの楽曲のクリエイターのほとんどが男性だってことは、やっぱりねという気がします。男の子のほうがカワイイものって好きなんじゃないかと。

2012年10月6日土曜日

ネットから加速する新・モー娘。の現在

2011年以降、新・モーニング娘。が加速しています。

前作「One・Two・Three」は初週売上10万枚を達成。YouTubeなどの再生回数も上昇を続け、ファンビデオのアップロード数も再生数も、明らかにファンの増加を示しています。

モーニング娘。がまたキテるらしい
http://matome.naver.jp/odai/2134162056982741401



アイドルとなるとやはりAKBと比較されがちです。そしてAKBに比べてしまうと、CDの売上やマスメディアなどへの露出度において、モーニング娘。は見劣りしてしまうのは事実です。しかし、そもそも僕は「AKBとモー娘。は完全に別物」だと考えています。商売の方法が根本から違います。

握手券や投票権で稼ぐAKBに対し、モー娘。の主戦場はCDに加えて、ライブや物販です。全国を回って、チケットも物販もしっかり売っています。

AKBは複数の事務所にメンバーが所属し、レコード会社もグループごとに違うというのは有名です。AKBが売れることにより、どのレコード会社もどの芸能事務所も儲けを出せる構造をつくっていると言われています。レコード会社や事務所だけでなく、出版社やテレビ局などに対しても、似たような利益分配がおこなわれるしくみをつくっています。

こうしてマスメディアなど利益関係者を囲い込むことで、「売れている」現象のプロデュースを成立させているAKB。

それに反して、モー娘。の場合は運営母体の自社――つまりアップフロントが、しっかり売上の大半を持っていきます。さらに、生写真のような原価の安い商品をファンがしっかり購入してくれるため、握手券付きCDよりのビジネスもよほど高い利益率です。

CDの売上低下やメディア出演減だけを持って「売れなくなった」とは言い切れないのですね。

何を持って「売れている」とするのかは意見が別れるところだと思いますが、モーニング娘。はモーニング娘。のやりかたで、ファンから支持されてきたのだといえます。

しかし、マスメディアの露出がないのに、どうしてそれほどの人気を継続することができるのでしょうか。また、特に2011年以降、ここ1年半の間に、モーニング娘。の人気が急激に上昇しているというのは何故でしょうか。

現在のモーニング娘。は11名。

そのうち、今年23歳になる6期メンバーの道重さゆみ(現リーダー)と、同じく今年23歳で6期メンバーの田中れいな(エース)の二人を除き、残りの9名は――すなわち9期メンバー4人、10期メンバー4人、そして11期の小田さくらの9名は――全員、2011年1月以降に加入したメンバーです。

11人中9人が中学生前後のほぼ新人アイドルというこの現状。

なぜファンを増やすことが出来たのか。

旧メンバーの卒業が続いたため、昔からのファンはむしろ離れた可能性が高いのです。にも関わらず、ファンは明らかに増えています。マスメディアへの露出が減ったにも関わらず、です(2012年の前半からは増えましたが)。

ここにきて人気を伸ばすことができているのは、いったい何故なのでしょうか。

もちろんパフォーマンスや楽曲のレベルが高いことは言うまでもありません。特に新垣里沙の卒業シングルとなった「恋愛ハンター」以降からは、音楽的な方向性も明確に示され、女性ヴォーカル・ダンスユニットとして完成度も高く、ハイレベルな作品を発表し続けていると僕は感じています。



また、新規のメンバーの将来性への期待も、勿論あると思います。20代中心だったメンバー構成が、がらりと10代中心のメンバー構成に変わったため、これから成長するメンバーを応援したいというファンが増えるのは当然だと思います。

それらの人気上昇要因を踏まえたうえで、押さえておきたいのは、マスメディアに頼らない、ウェブを最大限に活用したプロモーション戦略です。

恋愛ハンター以降、急激に増加しているといえるのが、YouTubeやニコニコ動画におけるファンビデオ、いわゆる「踊ってみた」の増加です。これらの動画は、公式チャンネルやツイッターでも取りあげられています。

これら「踊ってみた」における広報の中心となっているのは、9期メンバーの鈴木香音です。ニコニコ動画で彼女のファンである人気の踊り手に対し、「是非踊って欲しい」と呼びかけたことで実現したダンス動画はニコニコ動画だけで25万再生を記録し、それが呼び水となり、複数の踊り手がコピーダンスの動画を発表しました。


▲某大規模ダンスイベントでも披露されました

さらにプロデューサーであるつんく♂が、これらのファンビデオを自身のTwitterなどで公式に紹介しています。公式として「踊ってみた」動画を推奨している姿勢をとっているのです。

また、YouTubeの公式チャンネルは、海外からのファン獲得にも繋がりました。トップページへの特集掲載やファンビデオの増加が、海外人気を後押ししています。「踊ってみた」動画は海外のユーザーからも数多く投稿されているのです。また、このような海外からのファン急増に10期メンバーの佐藤優樹は新曲のプロモーションのため、英語によるメッセージ動画を投稿しています。

他にもUstream番組やアメーバスタジオなど、ネット放送を活用しています。マスメディアに頼らない発信方法で、モーニング娘。は活躍を広げているのです。

さらに、今月10日発売予定の51枚目のシングル「ワクテカ Take a chance」にいたっては、曲のタイトルからネットスラングを取り入れています。

そしてまさに、このタイトルこそ、最大限にウェブを利用したモーニング娘。のプロモーション戦略をそのまま表現してもいるんです。

10日に発売されるこのシングルの動画に先駆けて、ダンスリハーサル動画をはじめとして、ダンスレッスンの先生の動画や、「作りかけ」のミュージックビデオまでが次々に公開されました。つんく♂の手によってYouTubeのオフィシャルチャンネルに『流出』したのだとされています。

作りかけのミュージックビデオが完成前にネットで見られるというのはなかなか斬新ですよね。

リハーサル映像にはじまって、ミュージックビデオが完成していく様子を段階ごとに見ることができ、完成に近づいていく様子を見られる。

ファンにとってはまさに「ワクテカ」なプロモーションなんです。


▲ダンスショットバージョン。ダンスに力を入れているのも、新・モーニング娘。の特徴。

確かに、地上波だけでしかアイドルの現状を知らない世間のひとにとっては、モーニング娘。は過去のアイドルかもしれません。

しかし、火を絶やさずにしっかりと燃え続けた火を、新たな世代が受け継ぎ、こうした新しい戦いかたで、復活した不死鳥のように燃やしはじめているのが、現在のモーニング娘。だといえると僕は思います。

そう、「モーニング娘。」こそ、現在、もっとも「熱い」アイドルユニットと言えるのではないでしょうか。


追記:ブクマで指摘された通り、娘。も握手会を行っている件について。これについては、僕は下記のブログの意見に寄っています。しかし個人的には握手会はあまり好きではありません。必要とされているのかもしれませんが。

握手会擁護小論
http://ameblo.jp/laternamagika/entry-11372378915.html


UP FRONT WORKS Z = MUSIC =
発売日:2012-09-12

2012年9月24日月曜日

田舎のシャッター街に変化は起きているの?

タイトルが疑問文で、すみません。

現在、僕が住んでいるのは佐賀県佐賀市、いちおう佐賀県の県庁所在地です。

東京の大学に七年くらい通ったんですが、地元に戻って来ました。Uターンは迷ったけれど、戻ってきて正解でした。

自分のしたいことに集中できる環境があるし、仕事もきつくないし拘束されないし、生活するのが東京にいた頃よりもずっと気楽です。このあともずっと住み続けよう、とまでは思ってないんですけど。

観光地である長崎と九州の中心である福岡にはさまれた佐賀県は、たぶん典型的な田舎です。

ロードサイドにショッピングセンターやファストフード店などが立ち並んで郊外化が進み、中心市街地の空洞化が進みました。

僕の幼い頃には、商店街がすごく賑わっていたんですが、高校生・大学生になるころには、それらがすべてシャッター街になっていました。

数年前、商店街の静けさと言ったら、怖いくらいでした。とにかく閉まった店ばかり。文字通りシャッターの閉まった店が多くて、人もほとんど歩いてなくて。



アーケード商店街のふるぼけたアーチがやたら物悲しくて。営業を続けている店のほうが少なくて、それも本当にどうやって営業しているんだろうと思うくらいに、お客さんなんていなかった。みんな、車でジャスコとかに行っちゃうんですよ。

ただ、最近、気がついたら、それが変わっていたんです。いつからこんなふうに変わっていったのかは、正直わからないんですが。

以前、シャッター通りと化して吹きさらしの風しか吹いていなかったような駅前通りとか元アーケード商店街に、「あっ、いいな」と思わせるお店が少しずつ増えてるんです。復活したとまでは、とても言えないレベルですけれども。

具体的に言うと、ケーキが美味しそうな喫茶店とか、こだわってそうな小さいワインバーとか、あと居酒屋系もちゃんと凝ってる感じの、おしゃれで個性的なお店が多い。まず、外観が綺麗で、ほんと妙にこだわってる。たいていが個人経営っぽいです。あと、アーケードの屋根も取りはらったりしてるところもあって、周囲もすこし明るくなってます。

決してお客さんが多いわけじゃなさそう。普段の人通りはやっぱり多いとはいえないんです。うん、少ない。

なんでこんなところにお店出したんだろう、って思ってしまうくらい普段の人通りは寂しい。そりゃ、シャッター通りだったんだから、家賃とかも下がってるんだろうなとは思うんですが。

僕が抱いた印象は「儲からなくてもいいから、自分のお店を持ちたい、自分の好きなお店をやりたい、みたいな人たちが、客も少ない地価の安いシャッター通りにお店を出し始めた」っていう感じ。

実際、あんまり儲けようとしてないよね、って感じの価格設定なんです。すごく良心的。

あと、シャッター通りになっても昔から残ってる店というのもありまして。そういうのは、たいてい、固定客が着いた老舗のいい味だしてる感じのお店なんですね。

それでもやっぱり、お客さん来てないよなー。と思いながら、ここ一年くらいその変化を見てたんですが、この週末、やっとあることに気がついたんです。

金曜日の夜の街が、なんか明るくて幸福観溢れてるようにみえるのが。

石畳の夜の街路に、いろんなお店が明かりつけて、人通りもいつもより増えてて。

思わず「あっ、こんなに人いたんだ」って口に出してしまいました。

といっても、都会の人出とは比べ物にならないです。話しにならないくらい少ないです。でも、いつもよりちゃんと華やかで。みんなお気に入りのお店に飲みに来てるんだな、って感じで、なんか街の中が、明るくて。雰囲気がすごくいいんです。

たぶん、土日はロードサイドのショッピングモールとかに行くんでしょうね。でも金曜日の夜にはこのあたりに来る人もちゃんといるんだな、と思いました。

正直、交通の便はものすごく悪いんです。駐車場少ないし、車道狭いし、郊外の方がアクセスはずっといいんですよね。ロードサイドのチェーン居酒屋とか焼肉屋とか、ボーリングとかカラオケとか、たぶんそういうところのほうが、きっと勝手はいいと思うんです。

それでも車をちょっと外れたところに停めて、商店街の中まで歩いてきて、それで飲みにきたりしてる人ってこんなにいるんだなと。

僕もあるイタリア料理店にこの前足を運んだんですが、美味しかったです。サービスも良かったし、イタリア料理もワインもとっても美味しかったんです。車じゃなくて、自転車で行きました。そういう立地だったので。

外装も内装もおしゃれでゆったりとした空間で、オーナーがこだわってるんだろうな、というお店。

東京でこんなお店に入ったら一体いくらとられるだろうって感じです。東京でもまず新宿とかにはなさそうな店のつくり。お店自体は決してひろくないんですが、それ以上に、席数がすくないから、すごくひろく感じました。それで値段も普通なんです。

交通の便の悪い中心街や、一度潰れたアーケード商店街。潰れてしまったお店がすっかり建てなおされたり、作り変えられたりして、こういうお店が少しずつ増えているような感じがします。ちゃんと数えたわけじゃないんですが、シャッターの数はぐっと減ってる気がします。あるにはあるんですが。

これって、他の田舎のシャッター通りにも、似たようなことが起きているんでしょうか。それとも、僕の認識違いや、佐賀県特有の現象(自治体が中心街の復興に取り組んでるとか→探してみた:こういうのこういうの)なんでしょうか。

私、気になります(千反田える)。

追記;

聞くところに寄ると、僕が一番いま気に入ってる良い感じのお店が並ぶ場所は、元アーケード商店街だったところなんですが、そこの商店街の組合は破産手続が行われて、元商店街だった土地を、いまは市が管理しているらしいです。

2012年9月21日金曜日

こども、おとな、きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅの新曲「ファッションモンスター」のMVが公開されました。


きゃりーぱみゅぱみゅって本当に現代アートのようですね。文脈とか表現とか。みていても考えていても、すごく面白いです。そう、改めて思いました。

今回も、アートを鑑賞するときのように、きゃりーぱみゅぱみゅの表現を解釈してゆきたいと思います。お付き合いいただければ幸いです。

きゃりーぱみゅぱみゅは日本的な「カワイイ」を全面に押し出した「PONPONPON」でデビューし、またたく間に、世界で知られる「ハラジュク」のアイコンとしてブレイクしました。村上隆を思わせるアイボール的な表現など、グロテスクな「カワイイ」をふんだんに散りばめたMVはアート性も非常に高く、きゃりーぱみゅぱみゅの名前を世界に広めることとなりました。

続く「つけまつける」では「つけるタイプの魔法」を歌い、おしゃれと「変身」の関係を表現しました。仮面ライダーや魔法少女などといった、日本の想像力を存分に匂わせる作品です。日本でもきゃりーぱみゅぱみゅが世界的に人気を博していることが知られてゆき、「独特な世界観で支持される女の子が出てきた」ということが伝わってゆきました。

「CANDY CANDY」では魔法少女のニュアンスを引き継ぎながら、日本の「カワイイ」のルーツである60年代、70年代からの「カワイイ」の表現に踏み込んでゆきました。日本にいれば当たり前でも、日本以外では新鮮である、日本の「カワイイ」。昭和の時代に欧米へのあこがれが引き起こした、内藤ルネ的な少女観を「きゃりーぱみゅぱみゅ」で復刻させる試みでした。

これまでを簡単にみていくと、これまできゃりーぱみゅぱみゅは「カワイイ」を軸として、「日本的なもの」の表現を世界に対して行い、逆に「世界から見た日本」の表現を日本へ逆輸入するといったような試みを行なっていたのだと言えると思います。

日本、世界、ファッション、原宿、カワイイ、少女、変身、魔法・・・――といったようなキーワードで象徴されるようなものをテーマにしていたのでした。

これまでのきゃりーぱみゅぱみゅは。

さて、今回は。

「ファッションモンスター」ですが、これまでのきゃりーぱみゅぱみゅでありながらも、これまでのきゃりーぱみゅぱみゅとは違う軸を持った表現に踏み出したといえるのではないかと思います。

そう、今回、「ファッションモンスター」は原宿やカワイイの歌ではないんです

今までのきゃりーぱみゅぱみゅのテーマを飾りにして、代わりに別のテーマを軸に据えています。

今回は、「誰かのルール」に対して反発し、「自由でいたい」という強い意志が歌詞のメッセージになっています。

これこそまさにロックだと言える曲ですね。

ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2012-10-17

歌詞を読んでいくと、

「面白いって言いたいのに言えないなんてつまらないでしょ」
「誰かのルールにしばられたくはないの」
「この狭い心の檻を壊して自由になりたいの」

「不自由な状態」に対する抑圧感が強く描かれ、自由を求める姿が歌われています。

では、きゃりーぱみゅぱみゅにおける「自由」っていったいどんなイメージのものなのか。

僕は「こども」なのではないか、と考えています。

実は「こども」というモチーフは、今までのきゃりーぱみゅぱみゅにも採用されてきたものです。

「きゃりーのマーチ」や「ぱみゅぱみゅレボリューション」は遊園地やテーマパークを連想させる楽曲です。「チェリーボンボン」でも「こどものころ」が歌われています。アルバムの価格を「こどもたちの味方プライス」と表現したり、きゃりーがこども好きであることはこれまでにも知られています。また、アルバム収録曲の「みんなのうた」や「おやすみ」などでも、「こども」的モチーフが用いられています。

そうした目線でこのMVを見ていくと、今回用いられているホラーモチーフはどれも、こどものころ、怖い「絵本」に出てきたようなモチーフです。大人が怖がるような「心霊現象」ではなく、こどものころ僕たちがこわかった「おばけ」や「ようかい」のような表現です。


この曲は僕たちにそんな「こどものころ」を思い出させるような曲だと僕は思いました。

「思い出は億千万」のような切なさも感じます。なんとなく曲のタイトルバックもウルトラマンみたいだし。

今の自分は、おとなになって、なんか忘れてないか? しばられてないか?

もちろん、これはハロウィンの曲でもありますね。ハロウィンというのは、大人になっちゃったひとでも、普段できないような格好を自由にできる日ですからね。

ここまで考えて、今回のタイアップに「g.u.」が起用された理由が分かったような気がします。

普段は、流行にあわせて、社会にあわせて、洋服を着ていてもいい。

でもたまには、自由な自分に想いを馳せたり、童心を懐かしむこともありますよね。

「こども」には戻れないけど、でも、だから、ハロウィンの夜だけはちょっと楽しんじゃいましょう。

「ファッションモンスター」はそういうオトナのモンスターたちに向けた曲なんだと、僕は捉えました。

最初、「g.u.」のムービーが発表されたときは、正直微妙な気持ちでした。しかし、こうやってMVをみてみると、やはり、きゃりーぱみゅぱみゅ、面白いです。

「こども」って、こうして捉えてみると「カッコイイ」なとおもいます。今回のきゃりーぱみゅぱみゅは「カワイイ」よりも「カッコイイ」が僕としては近いような気もします。

2012年9月5日水曜日

きゃりーぱみゅぱみゅ、なぜg.u.と手を組んだんだ

分からない……。

なぜ、どうしてこうなったのか、僕には説明が必要だ……。



きゃりーぱみゅぱみゅの3rdシングル「ファッションモンスター」が発売と聞いて、心が踊った。

これまでのきゃりーぱみゅぱみゅ作品はすべて最高だったからだ。

しかも、ハロウィンの時期にあわせて、タイトルが「モンスター」と来れば、期待せざるをえない。

タイトルだけ聞いてまっさきに連想したのは、ハロウィンの日の渋谷や原宿の夜。クラブの周辺とかはもうみんな仮装してる。

みんなが思い思いの格好をしてるあの光景。

日本ラヴァーな外国人のひととかもかなりいて、あの感じって、まさに「きゃりーぱみゅぱみゅ」だと思う。

ハロウィーンの原宿・渋谷のストリートスナップ
http://tokyofashion.com/halloween-costumes-harajuku-shibuya/

tokyofashion.comの記事から

それから、「モンスター」といえば、やっぱりレディー・ガガも連想する。そのタイトルつけるからには、期待していいんだろうな、と思わせるタイトルだ。

そう、期待していたんだ。

期待を裏切ってくれたらいいな、とも思っていた。

でも、あまりに、意図のわからない方向に期待を裏切りすぎて、今回は本当にどこを狙っているのかが分からない。なぜ、こうなったのか、解説がほしい……。

もちろん、まだフル音源もPVも発表されていない段階なので、反応がはやすぎるかもしれないけれど。まだ現在の内容だけではわからないのも当然なのかもしれない。

……。

問題は、g.u.から発表されたビジュアルムービーだ。

これは「っぽく」しているだけで、きゃりーが積み重ねてきたファッションだとは思えない。

どうみても、ただの「g.u.」だ。

自由でもなんでもない。多少くずしてあるとはいえ、思いっきり「g.u.」のブランドコンセプトに縛られすぎている。「ユニクロのアレ」からやっと脱出できた程度でしかない。

服もだし、今回は音楽も映像も全部ダサい。なんなんだ、どうしたんだ、と聞きたい。

別に、いつもと同じきゃりーぱみゅぱみゅであれ、とは思っていない。

変化するのはみんな大歓迎だろう。

でも、これじゃ、ただ単に、原宿が資本に手なづけられたようにしか見えない。いかにも広告代理店がつくりました、ってなこの映像。

それとも、そういうことを言いたいのか。

日本から世界に勝負を挑んでいるファーストリテイリング。

その「g.u.」の「自由」というコンセプトと、同じく日本から世界に勝負をかける「きゃりーぱみゅぱみゅ」がつながるというのは、一見、悪くないように思えるのだけれども、でもやっぱり違う。

僕は別に「g.u.」が嫌いじゃない。ユニクロのほうが好きだけど。でも「g.u.」は若い人達には好かれると思う。低価格のトレンド商品っていうコンセプト、いいと思う。

でも、これじゃ前田敦子がやるのと、いったい、何が違うっていうんだ?

きゃりーぱみゅぱみゅがトレンドなんて追ってどうするっていうんだ?

ケンタッキーのCMとか、プッチンプリンのCMとかとはわけが違う。

Perfumeが「NBB」着るのともわけが違う。

きゃりーぱみゅぱみゅ――どうして、なぜよりによって、「g.u.」と手を組んだんだ。わけがわからないよ。

(もちろん、僕だけがわかっていないだけなのかもしれない)

P.S.

フォロー入れておくけど、ジャケ写はかわいい。あとフルPV発表、ちゃんとまだ期待してます。現時点であーだこーだ文句をいうのは、あまりフェアではないもんね。ちゃんと作品がぜんぶ発表されるのを期待しながら待ちます。

……原宿ガールがあえてファストファッション、それって面白いのかな。

2012年6月4日月曜日

中田ヤスタカとタッグを組んだアレクサンドラ・スタンが背負うルーマニア・イメージ

ここ数日、僕はとある国について調べ物をしていました。

その国とは、ルーマニア。


日本の人々にとってルーマニアは決してメジャーな国とはいえないでしょう。

東欧に位置するこの共和制国家は、ハンガリー、ウクライナ、モルドバ、ブルガリアに囲まれています。黒海に面した国でもあります。首都はブカレストといいます。

中田ヤスタカが今回リミックスを提供することになったアレクサンドラ・スタン。



彼女の出身国が、ルーマニアなのです。

ルーマニアはヨーロッパのなかでも特に貧しい国のひとつ。そのルーマニアからデビューした彼女のシングル「Mr.saxobeat」はヨーロッパの多くの国でヒットチャート上位をいくつも取りました。

オーストリア、ドイツ、デンマーク、ハンガリー、イスラエル、イタリア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スイスの10カ国で1位を記録しました。イギリスでは3位(ダンスチャートでは1位)でした。

ルーマニア出身の女性歌手にはもうひとり、僕のお気に入りのアーティストがいます。

彼女の名前は「インナ」と言います。ぜひ聞いてみてください。かなりいいですよ。



僕はインナもアレクサンドラ・スタンも非常にお気に入りのアーティストなのですが、彼女たちふたりがともにルーマニア出身であることに気づいたとき、なんとなく気にかかることがありました。

そこで、ルーマニア出身で、かつルーマニア国外でも活躍している女性アーティストをほかにも数人調べてみました。

アンドリーア・バニカ。



クリスティーナ・ルス。



アンドリーア・バラン。



気づいた人もいると思うんですが。

ルーマニア出身の女性歌手、誰もどれも「お色気」路線すぎるのは何故なのでしょう……。

アレクサンドラ・スタンは「東欧の小悪魔」、インナは「セクシー・スター」、アンドリーア(・バラン)にいたっては「エロすぎるパンチラ・ダンス炸裂」とか、それぞれ売り出し文句があるようで……。

そこで冒頭に戻ります。

ルーマニアは非常に貧しい国なんですね。特に北東地域はEU(欧州連合)のなかで最も貧しい地域だとされています。

アレクサンドラ・スタンが生まれた1989年、ルーマニア社会主義共和国が打倒され、現在のルーマニア共和国が樹立されました。

この1989年はルーマニアにとってあまりに大きな転換点となった年です。

1987年のルーマニアを舞台にした社会派の映画があるのですが、それについて18歳のルーマニアの女の子がこんなコメントをつけました。

「1989年以前のルーマニアを知らない私にはとても遠いお話のように感じられるけれど、現在の私たちがどれだけまともな社会に生きているのかということを実感させてくれる。」

1989年までのルーマニアは共産党一党独裁による社会主義国家でした。1965年に成立したニコラエ・チャウシェスク政権は「東欧の異端児」と呼ばれる独自の政治を行いました。

おそろしい恐怖政治でしたが、今回はそのうちのとある政策をひとつ紹介します。

人口増大こそ経済発展の要であるという古典的経済理論を信じたチャウシェスクは、「妊娠中絶」を法律で禁止しました。

(※本題とはそれますが、チャウシェスク政権下におけるルーマニアのHIVに関する悲劇についても特筆すべき事項です。詳しくはおのおの調べてみてください。)

「妊娠中絶禁止」――。

結果として、人口増加のピークとなった1989年までに、ルーマニアの人口は20年間で30万人も増加することになりました。

しかし、経済状況は好転しなかったため、国内に新たに生まれた人口のための仕事は存在しません。80年代に生まれた彼らはいまちょうど20代です。

2007年にルーマニアはEUへの加盟を許されます。一度は見送られたEU加盟ですが、行政改革を行うという条件のもとで、加入が許されました。これによって、ルーマニアの若年層は「海外で出稼ぎをする」ことが可能になりました。

いっぽう、それと前後してルーマニア国内では風俗に対する取り締まりが強化されました。売春が完全に「非合法化」されたのです。

この結果、何が起こるでしょうか。国内に仕事もなく売春もできなくなった若い女性たちが、海外で売春を行うようになることは容易に想像ができます。

※参照リンク: 考察:欧州の風俗にルーマニア人娼婦が多い理由
http://dengekitai.com/euro/2011/04/3030168.html

現在、欧州の風俗にはルーマニア人娼婦が非常に多いのだそうです。

スペインにおいては外国人娼婦の実に6割がルーマニア出身だとか。

こうしたルーマニアの背景を知ると、ルーマニア出身の女性歌手がみな「セクシー」さを売り物にすることには、何か文化的な背景があるような気がしてきませんか。

少なくとも、ヨーロッパにおけるルーマニア女性のイメージには、そういうものがあることが容易に想像できます。

ちなみに、アレクサンドラ・スタンもインナも、決して貧しい女性ではないのですね。

ふたりとも音楽の才能を幼少の頃から開花させ、中産階級に育った優秀な女性です。

家族からも強いサポートを受けながら音楽の道を歩んだのだそうです。アレクサンドラ・スタンは国際関係論や法学を、インナは政治学を大学で専攻しており、十分な教育を受けて育っています。

しかしおそらく、アレクサンドラ・スタンやインナを見たルーマニア国外(ヨーロッパ)の人々は、彼女たちに対して「知的」なイメージをほとんど抱かなかったのではないか、と思います。なかにはおそらく、あからさまな目線で彼女たちを評価した人もいたでしょう。

なにしろ、アレクサンドラ・スタン公式YouTubeの"Mr.saxobet"についた最も評価の高いコメントがこれです。

「Music 50% Porno 50%」

ルーマニアはEUにおいて決してイメージの良い国ではないでしょう。特にイギリスなどではルーマニア人に対する差別はすごいと聞きます。それはひったくりやスリをするジプシーの人々に対するイメージが強いことが大きい理由のようです。

しかし、貧しい国から出稼ぎに来る人々に対する、富裕国の人々の目線がいかなるものか。それは日本人にも分かるのではないかと思います。そこには往々にして差別や偏見が発生します。

ルーマニア人だというだけでイギリスの大学で差別を受けた女の子の記事を僕は読みました。

アレクサンドラ・スタンやインナは、どんな思いでイギリスやドイツの舞台に立っているでしょう。

あくまで僕の生半可な知識によるイメージでしかなく、これもまた偏見の一種だろうと思います。ただ、ルーマニアの実情について少しばかり調べたことによって、僕の中で彼女たちに対するイメージは少しだけ変わりました。

堂々とセクシーさをアピールしながら、クールなエレクトロポップを踊るアレクサンドラ・スタン。

いっそう好きになりました。かっこいいです。

とても嬉しいことに、アレクサンドラ・スタンはとても日本を愛してくれているようです。



中田ヤスタカとのコラボレーションがいっそう楽しみになりました。

日本を表現するきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースののちに、ルーマニアを代表する歌姫であるアレクサンドラ・スタンを手がける。そのことに、おそらく意図的なものはないだろうと思いますが、なんだか奇妙なつながりを感じますね。

日本での契約はビクターだそうです。

「恋の大作戦」とかマジで台無し過ぎる変なサブタイトルつけたり、Facebookでしょうもないキャンペーン張ってたり、明らかに本人の言葉でない公式アメブロを更新していたり、なんだかよくわからないプロモーションをしている印象がかなり強いですが、中田ヤスタカをリミックスに起用したのは本当に素晴らしいと思うので、かなり期待しています。

2012年5月9日水曜日

ONE VOICE CAMPAIGNを強く支持します

インターネット選挙運動解禁を目指して、「ONE VOICE CAMPAIGN」なる運動がはじまりました。

この運動を強く支持します。




今国会での公職選挙法の一部改正を通して、選挙運動でインターネットが使えるようにすることを目的とするキャンペーンです。

選挙期間が始まって一番読みたい時に政治家さんのツイッターやブログが更新されないなんて、おかしい。

そもそも文書図画頒布に関する規制は、制定されたころの時代背景によるところが大きいもの。

財力の差でビラの枚数や頒布活動などの選挙活動規模で格差が生じないようにという配慮から生まれたこの規制。

当時はそれでよかったかもしれない。でも、今の時代には全然あっていません。

日本がウェブ社会に移行してから、誰もがずっとこの規制がおかしいことを分かっていたはずなのに、今までどうして改正されなかったんでしょう。

このキャンペーンが、大きなうねりとなって、世論の中心にせまっていき、この日本を変えることを願っています。

みなさんもFacebookで「いいね!」を押して、そしてコメントを付けてシェアしてください。

以下、イケダハヤトさんのブログから転載です。みなさんもキャンペーンに参加しましょう。



今すぐできるキャンペーンへの参加

参加方法は
1. フェイスブックページにいいね!
3. 5/23 18:00〜20:00で予定されているイベントに参加
といったものが用意されています。これから選択肢も増えていくはずなので、ぜひいいね!を押して更新情報をチェックしてみてください。

http://onevoice-campaign.jp/

2012年4月19日木曜日

「鍵のかかった部屋」の音楽を手がけるKen Araiのサウンドがめちゃくちゃカッコいい件

今期のドラマ「鍵のかかった部屋」(主演:大野智)を見て、その音楽を手がけたのは一体誰なのかと気になっている人は多数いるはずです。

なんだこのめちゃくちゃカッコいいサウンド!

目を凝らしてエンドクレジットの「音楽」が誰かをチェックしましたよ。

「鍵のかかった部屋」の音楽を手がけているその人の名前は、

Ken Arai(ケン・アライ)。


突如あらわれた新鋭の音楽プロデューサー、というわけではなく、今までにも様々な音楽活動を行っていたそうで、以下にFacebookのプロフィールを引用して紹介します。

2003年Kaori Okanoとのユニットtransluvでデビュー。

以降、野宮真貴,Lisa,Double,Ryohei,西野カナ,moumoon,KAT-TUN,リア・ディゾン,MAX,Olivia Ong,Cover Lover Project等、数々のプロデュース、プログラミング、アレンジ、REMIX、楽曲提供等で関わる。

またギタリストとしても、数多くの作品及びライヴ等、幅広く活動している。

2008年、18degrees.名義の自身初となるソロ・アルバム「Tokyo Boy,Tokyo Girl」、同年秋、BMG JAPANより2ndアルバム「Time Travel:House Cover Of Eternal Songs」をリリース。

昨年には新曲3曲を収録したコンピレーション・アルバム「We Walk」に続き、総合音楽プロデューサーとして関わった、フジTV系ドラマ「東京リトル・ラブ」のサントラもKen Arai名義でリリースしますますその活動の枠を広げている。

また昨年秋に立ち上げた自身主宰のレーベル、Addicted Tokyoから、ニュー・ソロ・プロジェクト a la i.によるデビューEP"Japon e.p." を全世界同時リリース。

12/10には2nd EP"Touch e.p."をリリースしたばかり。

今までにもかなりいろんな音楽を手がけていたんですね。

気づいていなかったのが悔しい……。FLOORとかもちゃんと読んでなかったからだな。

しかし、そう言われみると、KAT-TUNの曲とかなんか音すごくカッコいいよな、って思ってたんです。「RUN FOR YOU」や「cosmic child」は彼のプロデュース作品だったんですね。


【PV】KAT-TUN - RUN FOR YOU


KAT-TUNはKen Arai提供曲の他にもカッコいい曲が実は結構あるんですよ。「時々めっちゃいい曲あるんだよな」ってずっと思ってました。そう思った時にちゃんとチェックしておかなきゃですね。

SoundcloudにKen Arai本人らしきアカウントがあったので紹介しておきます。a la i名義によるEP「Touch e.p.」の一部ほか、アカウントのページで色々聴けます。

中でもcapsule(中田ヤスタカ)ファンが絶対聞くべき曲は下の4曲目「Newday」ですね。

そう、「the Time is Now」と同じヴォーカル素材を使っているみたいです。



この他にもMyspaceなどに複数音源を発表しているので、気になった人は是非聞いてみるといいですよ。今まさにあれこれ聞きながらブログを書いているところです。

オフィシャル・マイスペース
http://www.myspace.com/eighteendegrees2007
http://www.myspace.com/1004875397

アイフライヤー
http://iflyer.tv/addictedtokyo/

Soundcloud
http://soundcloud.com/a-la-i
http://soundcloud.com/addicted-tokyo

ソニー・ミュージックの公式サイト(試聴できます)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/ARI/eighteen_degrees/index.html

過去に手がけたディスコグラフィ
http://addicted-tokyo.com/18degrees/discography.html

マジどれもこれも俺好みのサウンドです。ヤバいカッコいい。

個人的にはKAT-TUNの曲を聞いて、男性ボーカルが結構いいなあと感じてます。

Teddyloidがgalaxias!で活動はじめた時も思ったんですけど、Teddyの男声も好きだったのに、galaxias!以降はいっさいあの男声も聞けてないんですね。

結局エレクトロで売れるのって女声ばっかなんですよ(暴言)。中田ヤスタカはタキツバとSMAP以外全部女の子ですしね。

もっと男声エレクトロが個人的には聞きたいと思ってるので、Ken Araiにはそういう意味でも期待です。

今後は特定のアーティストのプロデュース業などしないんでしょうか? 今後の動向がかなり気になります。

ちなみに「鍵のかかった部屋」のサウンドトラックは近日発売されるそうです。

これは要チェックですね。


2012年4月4日水曜日

美しい桜吹雪が見たい

毎週の楽しみだったアニメ「ちはやふる」が終わってしまいました。

中学のころに、ほんの親しむ程度でしたが、一度は競技かるたに挑戦したこともありました。しかし、上の句の数文字から下の句を取るという競技の難しさに、はやばやと挫折。競技かるたを映像などで見るたびに、心のどこかで憧れは持っていたものの、出来る訳はないと、諦めていたのが競技かるたでした。

でも本当に和歌って美しい。

特に百人一首が好きになったのは、高田崇史「QED 百人一首の呪」を読んだ時から。あの曼荼羅の美しさといったら。言葉で編んだ織物のようで。感動で魂がふるえるようでした。

百人一首(1)
百人一首(1) posted by (C)yuh

新卒として就職し、4月2日から新しい会社での新しい生活が始まりましたが、心の潤いをなくさないよう、今年度に僕は仕事以外の大きな目標を2つ持つことにしました。

(※下記で書いた新年の抱負についてはまだ継続中です。)
http://masafiro1986.blogspot.jp/2012/01/blog-post.html

新年度から増やすことにした、ふたつの目標のうちのひとつ。

それは、百人一首を一年かけてじっくりと覚えることです。

実は、今までにも百人一首を覚えることには何度か挑戦してきました。しかしそのたびに気が乗らなかった理由がありました。

それは――百人一首の百首が、すべて名歌というわけではないということ。

特に五十音順に並んだ時に一番上にくる歌が、

秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」で、

五十音順に上から見ていこうとしてしまうと、さして好きでもないこの歌が目に入り、どうしても気分が乗らないのです。もちろんこの歌はすっかり覚えてしまいましたが……。

だから今回は、自分が愛しいと思える札から順に覚えていこうと思います。

別に競技かるたの選手であるわけではないですし、何か試合に出ようとしているわけではありません。普通ならば一年もかけて札を覚えることはしないでしょう。でも、僕の場合はそうしようと思います。

だから、好きなものから覚えます。そして、ちょうど季節の歌から。一年じっくりかけてしっかり覚えてゆくつもりなので、季節に合わせて、そして、なによりも自分の心にあわせて覚えてゆきます。

青渓会の書道サイト様より書の画像をお借りしました。

ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ (紀友則)
ひさかたのひかりのどけきはるのひにしづこころなくはなのちるらむ

「ひさかたの」は枕詞ですが、ここは「太陽の」のようなニュアンスで読み取りたいと思います。

陽の光がのどかに射している春の日に、なぜ桜の花はこんなにも落ち着かぬように散るのだろうか。

こんなにのどかなのに、どうしてこんなに急ぐように、というこの気持は、なんとなく今の自分にもしっくりと来る気がします。

時がたつのはとてもはやく、自分が社会人として働き始めているのも、いつの間にかという思いがします。春ののどかな日にゆっくりと浸るような思いでいると、桜の花は咲いたかと浸るうちにすぐ散ってしまいます。

いまも出勤前にはわざわざ朝に最寄りのバス停でなく、桜の綺麗な県庁前までいくつか歩いて眺めています。

しかし、Googleで「桜」と画像検索すると、あまりに美しい桜の写真がたくさん出てくるので、少しがっかりしてしまいました。わずかな桜で喜びすぎていたみたいな気がして。

<入間川*桜吹雪 in 2009>
<入間川*桜吹雪 in 2009> posted by (C)sekinetoshikazu

実を言うと、僕はソメイヨシノもさりながら、八重桜もいっとう好きです。あの大ぶりにつくすずなりの花がいいです。

八重桜 夕日を浴びて
八重桜 夕日を浴びて posted by (C)KYR(休会中)

八重桜といえばそれを詠んだ歌もありました。

青渓会の書道サイト様より書の画像をお借りしました。

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな(伊勢大輔)
いにしへえのならのみやこのやへざくらけふここのへににほひぬるかな

奈良かあ。こればかりは実物を見てみないと感じ入ることも難しいかもしれませんね……。

2012年3月23日金曜日

LGBTと一人親家庭の「にじいろパレット」交流会が開催されます

僕はいま九州に住んでいるのですが、東京に住んでいた間、「にじいろパレット」という交流サークルに参加していました。

東京を離れることになった時に特に名残惜しかったのがこの「にじパレ」で、九月に東京に戻ったときにも、短いスケジュールの中で、にじパレメンバーとの交流に参加してきました。

「にじいろパレット」は、セクシュアルマイノリティとひとり親、子どもたちの交流サークルです。



もともとは「シングルマザーとゲイが、子育てを介して助け合えないか?」という発想からはじまったこの交流サークル。ゲイは子育てしたくてもできない。シングルマザーは子育ての中でいろんな悩みを抱えている――。そんな両者が出会ったら。

活動を続ける中で、ゲイやシングルマザーに限らず、「子育てしたくてもできないセクシュアルマイノリティと子育てをしているひとり親」というように参加メンバーも多様化するようになりました。

僕はサークルがはじまったころからのメンバーで、子どもが大好きな僕は、この「にじパレ」でいつも子どもたちと仲良く遊んでいました。

身体が大きい僕は、肩車などをしてあげると、子どもたちには特に喜ばれました。

僕はゲイだから、子どもをつくることも育てることも、今後できないでしょう。

だから、この交流会に参加しているときはほんとうに楽しかったです。

「うちの子どもたちと一緒に遊んでくれてありがとう」とママたちに言われたときも、ほんとうに嬉しかった。

子育ての悩みと、子育てしたくてもできない悩みを持ち寄って、つながりをつくることで解決への糸口になれば――という思いで、この活動は行われています。

数としては、いまのところゲイをはじめとしたセクマイのメンバーのほうが不足している感じなので、もし僕の記事を読んで参加してくださる人が増えればいいなと思っています。彼氏彼女がいないなら、出会いもあるかもしれませんよ。

ひとりで参加する人はたくさんいるし、みんな優しく受け入れてくれるメンバーばかりなので、「人見知りしちゃうかも」なんてひとでも、ぜひ思い切って参加してみてください!

4月7日(土)12時30分から 新宿御苑にてお花見会を開催いたします。下記のポスターのアドレスまでぜひお気軽にお問い合わせください!

にじいろパレットの公式ブログはこちら

あー、俺も東京にいたら参加できるのに!

俺のぶんまでみんな楽しんできて!!

2012年3月19日月曜日

きゃりーぱみゅぱみゅは魔法の天使クリィミーマミの夢を見るか

きゃりーぱみゅぱみゅの新曲「CANDY CANDY」のMVが発表されました。

前作「つけまつける」において歌われた「つけるタイプの魔法」から、一転して今度はきゃりーぱみゅぱみゅ自身が「80年代風魔女っ娘アイドル」に扮するMVです。

今回のMVも田向潤監督の作品だそうですが、今回は特に田向監督の作品性が強いのかもしれません。

「PONPONPON」におけるカワイイ物あふれる女の子の部屋、「つけまつける」の地底植物セットなどのアートディレクションを手がけてきたのは、アートディレクターの増田セバスチャン氏でした。

今回も増田セバスチャン氏はMV制作に関わっていますが、今回手がけたのは、きゃりーぱみゅぱみゅが寝転ぶ「ふわふわCANDYの楽屋」のみの模様。

実際のディレクションがどのように行われているかはわかりませんが、今回に関しては前作までのPVより田向監督の作品性が強く発揮されているのではないか、と僕は見ています。





そんな今回のMVですが「魔法の天使クリィミーマミ」を強く連想させます。

1983年7月1日から1984年6月29日にかけて放送されたスタジオぴえろ制作の魔法少女アニメ「魔法の天使クリィミーマミ」は、第二期魔法少女ブームにあたる作品です。

80年代の原宿トレンドであった「クレープ屋」を主人公の実家に設定したり、芸能界を舞台に「主人公が魔法でアイドル歌手に変身する」という設定で、当時のヒット音楽番組であった「ザ・トップテン」に出演するシーンや、80年代の空気感を積極的に取り入れた作品として知られています。

これは特に意図的ではない符合でしかないと思いますが、クリィミーマミ13話では「偽物のクリィミーマミ」が鏡から出てくる話もあります。MVに登場する偽物のきゃりーを連想しますね。

「クリィミーマミ」はファッションの分野であらためて注目が集まっているアニメでもあります。グロスのきいた口紅やアイシャドー、髪や洋服の色使いも可愛らしくて、なんだか妙につやっぽいんですね。

きゃりーぱみゅぱみゅがコラボしているブランド「galaxxxy」でも、「魔法の天使クリィミーマミ」のコラボ商品が以前から展開されていたり、昨年にはそのデザイン性に注目した「クリィミーマミ」展も開かれています。


さて、今なぜあえて「80年代の魔女っ娘アイドル」「クリィミーマミ」なのでしょうか。

きゃりーぱみゅぱみゅ本人がこのように語っています。

「今回意識したことは80年代アイドル風です!80年代アイドル!とにかく狙ってないピュアさとかがたまらなく好きで、わたし今すごくハマっているんです!」

きゃりーぱみゅぱみゅが生まれたのは1993年

マスメディアで「コギャル」という言葉が使われ始めまたのがちょうどそのころで、ギャルということばが『言動などに常識や秩序を感じられない女子高生や女子大生』というイメージとして植えつけられていったのがこのころです。

「女の子の流行」こそが消費を生むと信じた大人たちが、「やりすぎる」ようになっていったのがこの時期だといえると思います。

「文化」から発生した純粋な「流行」を待ってなどいられないと、「文化」をつくることを飛び越えて、無理やり女の子の「欲望」をこじ開けるようにして「消費の流行」を「造る」ことに腐心するようになってしまった――90年代以降の女の子の文化をめぐる趨勢を、僕はこのように捉えています。

しかし、そういうならば80年代こそ、消費文化が花開いた頃ではないか――という言葉がかえってくるに違いありません。

そのとおりです。ただ、80年代に花開いた消費文化そのものは、あくまで女の子の欲望を肯定するもので、コンプレックスを煽るような方たちで女の子の欲望をこじ開けるような真似はしていなかったのではないか、というのが僕の考えです。

80年代の魔法少女・クリィミーマミは、少女の欲望を肯定するうえで、非常に革新的なアニメです。欲望と言わず、夢といったほうがより良いかもしれません。

魔法使いサリー、アッコちゃんなど、70年代までの魔法少女たちは、世のため人のために魔法を使おうとしましたが、クリィミーマミは基本的に自分の欲望、自分の夢の実現のためにしか魔法を使いません。

女の子の夢が強く肯定されていたのです。



きゃりーぱみゅぱみゅが恋焦がれるのは、生まれるころに終わってしまっていた、このような「少女の夢をかなえる魔法」・「かわいい」純粋さなのではないでしょうか。

フォトグラファーの米原康正さんは「原宿よ、消費主義に食われるな!」と題されたインタビューで以下のように答えています。

「僕は90年代後半に生まれた『ギャル文化』をリアルタイムで追ってきました。もともとギャル文化は若い女の子たちが自分たちのために生み出した新しいカルチャーだったのに、オジサンたちの金儲けになる商品として消費され尽くしてしまった。女の子たちが自分たちの間で個性を競うことで生まれた文化が、メディアに取り上げられて一般化し、消費主義にからめとられて消えていった。」

そして、きゃりーぱみゅぱみゅはこのようにTwitterでつぶやいています。

原宿ガールとギャルは全く別ものよ http://t.co/072p72hV
pamyurin2012/02/28 00:03:17


しかし不思議なのは、こうした「かわいい」の立役者が、実は男性であることが多いことなんですよね。

中田ヤスタカ、増田セバスチャン、田向潤といったきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュース陣もそうですし、「カワイイ」のルーツにある内藤ルネや高橋真琴もそうです。竹久夢二や中原淳一も忘れてはなりません。現代におけるそれら乙女マインドの正統な継承者といえば、もちろん嶽本野ばらも忘れてはいけませんね。そうそう、クリィミーマミの脚本・演出陣も男性です。

今回の「CANDY CANDY」のMVには、どうにも前2作のMVと違う印象を受けました。

増田セバスチャンのアートディレクションが中心でなかったということは大きいと思うのですが、なによりも、ターゲットが今まで以上に「男子」にも向けられていたような気がしたことです。

少女マンガやアイドル文化に傾倒する「サブカル男子」「原宿男子」。

少女マンガの典型パターンの象徴的イメージとして知られる「食パンをくわえて走る女の子」がこのMVの中で登場します。

しかしこの「食パン少女」が、実際にはいかなる少女マンガにも「存在しない」ということを知っているでしょうか? 「廃屋譚WEB」では、その詳しい検証が行われています。

少女マンガのサブカルチャーとしての検証や分析といえば、大塚英志や宮台真司といった文化系の評論家たちが積極的に行なってきたことです。

今回のMVはそういった文化評論を好むサブカル男子の視線を強く意識しているかのような印象を受けます。「語られたがっている」というような。

増田セバスチャン氏はTwitterでこのようにつぶやいています。

「原宿」や「Kawaii」。今、キチンと理論付けしとかないと簡単にさらわれてく。歴史なんて所詮その繰り返しかもしれないが、やなことは繰り返したくない。
sebastea2012/03/16 09:43:33

歴史は繰り返すといいます。

しかし、現代の最新の魔法少女、まどか☆マギカは、過去へ戻る繰り返しの果てに「奇跡」を起こします。奇跡も、魔法もあるんだよ。

「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって。何度でもそう言い返せます。きっといつまでも言い張れます。(魔法少女まどか☆マギカ12話 - 鹿目まどか)」

つけるタイプの魔法少女・きゃりーぱみゅぱみゅが80年代に戻ることで、2012年の原宿ガールズ・原宿ボーイズたちが面白い未来を描ける希望を抱きたいですね。

きゃりーや中田ヤスタカの所属事務所「アソビシステム」の企業理念は『ブームを作ることよりも、カルチャーを創る。今の時代に発信すべき「アソビ」をもっと。』だそうです。

ちなみに。

今回の楽曲「CANDY CANDY」のメインフレーズに「CANDY」という言葉が使われたのは、

「キャンディ」という言葉が、80年代の「カワイイ」の呪文だったから。

それについても以下の記事で考察していますので、もしよろしければお読みください。

きゃりーぱみゅぱみゅ「CANDY CANDY」から日本の「カワイイ」のルーツを想う
http://masafiro1986.blogspot.jp/2012/03/candy-candy.html


ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2012-04-04


竹村 真奈
ビー・エヌ・エヌ新社
発売日:2009-07-15



(参考リンク)
遅刻する食パン少女まとめ
原宿よ、消費主義に食われるな! | nippon.com