2012年1月15日日曜日

1月15日はいちごの日。今年のいちご、海外でも食べてもらえますように。

スペインのバレンシアといえば、オレンジの産地。アメリカのアイダホといえば、じゃがいもの産地。

では、福岡県といえば、なにを思い浮かべますか?

日本人の多くは、明太子とか博多とんこつラーメンなどを思い浮かべるのではないでしょうか。でも、これを海外、たとえばタイの人に聞いてみたら、なんと答えるか知っていますか?

答えはダントツで「いちご」。

かい、るい、おきい、まいの頭文字をとって「あまおう」。福岡の農業試験場で6年の年月をかけて研究開発された、福岡限定の高級ブランドいちごです。

プーさんのいちご園(7)あまおう

実は日本は世界でもアメリカ、スペインに続く有数のいちご生産国です。

アメリカから輸出されるいちごなどは生食と加工の兼用種がほとんどで、輸送の衝撃や腐敗から守るためのポストハーベスト処理が行われる、肉質が固めの品種が多いようですが、日本のものはほとんどが生食用。

主な輸出先はアジアです。台湾や香港、タイなどでは、甘くて高級で品質の良いいちごとして知られています。TPPで農業自由化が盛んに論議されたとき、「攻めの農業」なんてことを言うひとが少なからずいましたね。この「あまおう」はそういう「攻めの農業」の代表選手といってもいいでしょう。

しかし、この「あまおう」も昨年の3月下旬には、香港などの輸入業者から契約の一時停止を求められる事態に見舞われました。そう、放射能の影響が懸念されたためです。このときは出荷終了間際のシーズンで、被害は軽度で済んだものの、福島からはずいぶん離れた九州のいちごですら、そういう風評を受けていたのです。

さて、今年もいちごのシーズンがやってきます。そして本日1月15日は「いちごの日」。全国いちご消費拡大協議会が「いいいちご」の語呂合わせで記念日として定めています。

コンビニなどではいちごを使った新商品商戦がはじまっています。カルピスからは「カルピスゼリー あまおう」、協同乳業からは「あまおうミルク」、ローソンからは歴代プレミアムロールケーキ人気ナンバーワンの「プレミアムあまおうのロールケーキ」。

ローソンイチオシ!


我が家では、今日「いちごの日」にあわせて、完熟あまおうを100%使っているという「博多あまおうワイン」をお取り寄せしました。仕事から帰ってきたら飲むつもりで、とても楽しみです。

昨年のシーズンは出荷終了間際ということで、放射能の風評被害をつよく受けずに済んだようでしたが、今年はどうなるでしょうか。今年のいちごは、海外でも食べてもらえるのでしょうか。

東日本大震災では、日本はとても深い傷を負いました。直後の街は悲しみと暗さに沈みました。いまは、なんとか復興へと歩みを進めようと、多くの人が試行錯誤している状態です。

経済の停滞や少子高齢化、成長のきざしが見えにくい、そんな日本。しかしそんな疲弊した日本にあって、九州は今後の躍進を予感させる数少ないエリアであるように思われます。福岡ソフトバンクホークスの優勝後などは、ただただ街の熱気に圧倒されました。

東北が復興を遂げ、しっかりと立ちあがるまでの間、海外――特に中国や台湾などアジア諸国に対しての観光業や農産物輸出の分野では、いまこそ九州に頑張ってもらいたいと僕は願っています。

震災からまもなく一年が経とうとしています。去年は拒絶されてしまった日本産のいちご、今年こそは、台湾や香港から、高級ブランドいちごとして、また愛してもらえることを期待したいです。