2012年1月20日金曜日

LGBT成人式から学ぶ「少しずつ、を何度でも」

性的マイノリティを対象にした「LGBT成人式」が1月15日に開催されました。LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字からなる造語です。

成人式といっても、20歳限定ではありません。社会をいきていくうえで、自身の性と向き合い、他者からの祝福の中で「自分の将来像」に向かっていく、そんなきっかけの日として、この「LGBT成人式」が企画されました。

僕はこの式に参加することはできませんでした。ですが、このような「きっかけ」がどれほど自分の人生を豊かにしてくれるものか、そのことは骨身にしみて知っています。この式は、少なからぬ性的マイノリティの若者たちの人生を大きく変えることになったはずだと、確信しています。

この式はテレビのニュース番組などでも報道され、新聞にも取り上げられるなど認知が進んでいます。多くの性に悩む少年少女の心にも、必ずや勇気が届いたことだろうと思います。

成人式というコンセプトの素晴らしさもさることながら、僕にはこの成人式をもっと多くの人に知ってほしい理由があります。

LGBTの若者が集まって、友達づくりや居場所づくり、自己肯定のきっかけづくりをするイベントならば、実は大小あわせて今までにも複数ありました。

今回のイベントはそんなよくあるイベントのようでありながら、複数の新聞やテレビ、インターネットメディアをまきこみ、有名人や政治家たちをもまきこみ、多くのNPO法人などからも支援を受けながら、開催されるという異色のものでした。

しかもそれを開催したのは、現役の大学生たちだったのです。

ただ集まって成人式をするだけなら、ここまで多くの人達を巻き込みながら開催しなくてもやれたでしょう。けれど、彼らはあえてそうした。なぜか? 社会を変えようと本気で思ったからです。

ただ社会が変わらないことを嘆いているだけではなく、「自分たちの手で社会を変える」という明確なミッションを持った彼らのことを、性別や性的指向に関係なく、僕は尊敬しています。

この成人式のことをお茶の間のテレビで知った、LGBTの中学生や高校生は、カッコイイ先輩たちが生きている背中を通してきっと勇気をもらうでしょう。そして、想像力を働かせることが出来れば、性的指向に関係なく、その勇気は誰の心にも届くでしょう。

なぜなら、彼らがかかげたキーワードは、あらゆる社会問題に向きあううえで、共通するものだからです。

「少しずつ、を何度でも」。それこそが本物の勇気です。