2012年4月4日水曜日

美しい桜吹雪が見たい

毎週の楽しみだったアニメ「ちはやふる」が終わってしまいました。

中学のころに、ほんの親しむ程度でしたが、一度は競技かるたに挑戦したこともありました。しかし、上の句の数文字から下の句を取るという競技の難しさに、はやばやと挫折。競技かるたを映像などで見るたびに、心のどこかで憧れは持っていたものの、出来る訳はないと、諦めていたのが競技かるたでした。

でも本当に和歌って美しい。

特に百人一首が好きになったのは、高田崇史「QED 百人一首の呪」を読んだ時から。あの曼荼羅の美しさといったら。言葉で編んだ織物のようで。感動で魂がふるえるようでした。

百人一首(1)
百人一首(1) posted by (C)yuh

新卒として就職し、4月2日から新しい会社での新しい生活が始まりましたが、心の潤いをなくさないよう、今年度に僕は仕事以外の大きな目標を2つ持つことにしました。

(※下記で書いた新年の抱負についてはまだ継続中です。)
http://masafiro1986.blogspot.jp/2012/01/blog-post.html

新年度から増やすことにした、ふたつの目標のうちのひとつ。

それは、百人一首を一年かけてじっくりと覚えることです。

実は、今までにも百人一首を覚えることには何度か挑戦してきました。しかしそのたびに気が乗らなかった理由がありました。

それは――百人一首の百首が、すべて名歌というわけではないということ。

特に五十音順に並んだ時に一番上にくる歌が、

秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」で、

五十音順に上から見ていこうとしてしまうと、さして好きでもないこの歌が目に入り、どうしても気分が乗らないのです。もちろんこの歌はすっかり覚えてしまいましたが……。

だから今回は、自分が愛しいと思える札から順に覚えていこうと思います。

別に競技かるたの選手であるわけではないですし、何か試合に出ようとしているわけではありません。普通ならば一年もかけて札を覚えることはしないでしょう。でも、僕の場合はそうしようと思います。

だから、好きなものから覚えます。そして、ちょうど季節の歌から。一年じっくりかけてしっかり覚えてゆくつもりなので、季節に合わせて、そして、なによりも自分の心にあわせて覚えてゆきます。

青渓会の書道サイト様より書の画像をお借りしました。

ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ (紀友則)
ひさかたのひかりのどけきはるのひにしづこころなくはなのちるらむ

「ひさかたの」は枕詞ですが、ここは「太陽の」のようなニュアンスで読み取りたいと思います。

陽の光がのどかに射している春の日に、なぜ桜の花はこんなにも落ち着かぬように散るのだろうか。

こんなにのどかなのに、どうしてこんなに急ぐように、というこの気持は、なんとなく今の自分にもしっくりと来る気がします。

時がたつのはとてもはやく、自分が社会人として働き始めているのも、いつの間にかという思いがします。春ののどかな日にゆっくりと浸るような思いでいると、桜の花は咲いたかと浸るうちにすぐ散ってしまいます。

いまも出勤前にはわざわざ朝に最寄りのバス停でなく、桜の綺麗な県庁前までいくつか歩いて眺めています。

しかし、Googleで「桜」と画像検索すると、あまりに美しい桜の写真がたくさん出てくるので、少しがっかりしてしまいました。わずかな桜で喜びすぎていたみたいな気がして。

<入間川*桜吹雪 in 2009>
<入間川*桜吹雪 in 2009> posted by (C)sekinetoshikazu

実を言うと、僕はソメイヨシノもさりながら、八重桜もいっとう好きです。あの大ぶりにつくすずなりの花がいいです。

八重桜 夕日を浴びて
八重桜 夕日を浴びて posted by (C)KYR(休会中)

八重桜といえばそれを詠んだ歌もありました。

青渓会の書道サイト様より書の画像をお借りしました。

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな(伊勢大輔)
いにしへえのならのみやこのやへざくらけふここのへににほひぬるかな

奈良かあ。こればかりは実物を見てみないと感じ入ることも難しいかもしれませんね……。